出版社内容情報
蒙古襲来,荘園公領制の展開,南北朝内乱,「悪党」の跋扈――日本社会の「民族史的」「文明史的」一大転換期としての時代像が構想され錬磨されてゆく過程で交わされたスリリングな討論.対談者は桜井好朗・旗田巍・川添昭二・安田元久・黒田俊雄・竹内理三・永原慶二・石井進・福田豊彦・尾藤正英・永井路子・小野正敏の諸氏.
内容説明
日本中世史を中心に列島の歴史像の変革に挑戦し、「日本」とは何かを問い続けた歴史家・網野善彦。日本史はもとより西洋史・文化人類学・考古学・民俗学・文学・芸能など多彩な分野の第一人者たちと語り合った対談・座談の記録を集成する。時代を見つめ、未来を展望する知恵に満ちた、生き生きとした議論がここに甦る。
目次
1 一三世紀の日本と朝鮮の社会
2 武士の発生と支配の成立
3 北条政権をめぐって―北条氏の執権政治は東国国家を目指したのか
4 荘園の実態をもとめて
5 東国武士 強さの秘密
6 内藤湖南の「応仁の乱について」をめぐって
7 楠木正成の実像をさぐる
8 後醍醐天皇と内乱をどうみるか
9 なぜ中世都市が注目されるのか
10 鎌倉北条氏を語る―境界領域支配の実態とその理由
著者等紹介
山本幸司[ヤマモトコウジ]
1946年生まれ。慶應義塾大学大学院経済史専攻修士課程修了。出版社勤務を経て、中央大学大学院国史学専攻博士課程単位取得。神奈川大学短期大学部・同大学院歴史民俗資料学研究科教授、静岡文化芸術大学文化政策学部教授を歴任。静岡文化芸術大学名誉教授。専門は日本中世法制史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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