出版社内容情報
海からの視点を重視し,農業中心に偏りがちだった日本文化論・日本史像の問い直しを提起した網野善彦.その歴史観の確立過程で交わされた,道としての海や川,海民の世界をめぐる自由闊達な討論の記録を収める.対談者は大林太良・生田滋・大島襄二・宮田登・増田義郎・森浩一・立松和平・神崎宣武・荒野泰典・鶴見良行・姫田忠義の諸氏.
内容説明
海からの視点によって日本史像を問い直す。「海民史」の構想が育まれた座談の醍醐味。
目次
1 海人の活動と歴史的背景―東南アジアとの比較
2 海と日本人―海の側からみた日本歴史
3 海で結ばれた歴史と文化―「大航海時代叢書」エクストラ・シリーズ発刊の機に
4 日本海の復権―見直させる日本海文化
5 海の文化・海民の文化―日本文化の背景としての海
6 海の道が創った日本列島の文化
7 海の道と出雲文化―日本海西地域の海の交流
8 東シナ海における海民の活動―道としての海から視る
9 海民の世界から見直す日本文化―稲作中心史観の克服と国際的交流
10 海と太陽と日本人―『日の神と伊勢海人族』『若者宿で育つ―答志島寝屋子の青春』をみて
著者等紹介
山本幸司[ヤマモトコウジ]
1946年生まれ。慶応義塾大学大学院経済史専攻修士課程修了。出版社勤務を経て、中央大学大学院国史学専攻博士課程単位取得。神奈川大学短期大学部・同大学院歴史民俗資料学研究科教授、静岡文化芸術大学文化政策学部教授を歴任。静岡文化芸術大学名誉教授。専門は日本中世法制史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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