出版社内容情報
27歳で『動学的経済理論』を世に問うて以来,半世紀余にわたって理論経済学者として先端的研究を続けてきた著者自身の選になる本著作集は,最高水準の数理経済学から,社会学的分析を加えた最新の著作まで,本邦初訳を含む著者の学術的業績の全貌を明らかにしようとしています.内外の学界に大きな刺激と影響を与えてきたその一貫した学問への態度と情熱は,広く経済学研究を志す人たちへの強いメッセージとなるに違いありません.
内容説明
ベーム‐バヴェルク、ヴィクセル、ハイエクらの伝統的な資本理論を拡張し、シュンペーターの貨幣・資本理論と接合する。「時間」と「資金的制約」の問題を均衡理論に組み入れ、新たな一般均衡モデルを構築して、刺激に満ちた森嶋経済学の到達点を示す。
目次
1 緒論―新しい一般均衡理論
2 資本主義的生産
3 生産可能集合
4 一時的均衡
5 安定性と運動
6 イノベーションと金融
7 貨幣的不均衡
8 将来への展望
付録