ふたりの読書会―無期受刑者との本をめぐる往復書簡

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ふたりの読書会―無期受刑者との本をめぐる往復書簡

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  • サイズ 46判/ページ数 272p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000617604
  • NDC分類 019
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「こんな私でも参加させていただけるような読書会というものはないでしょうか」。きっかけは、翻訳家の元に届いた一通の手紙。便箋の片隅には、検閲済みであることを示す小さな桜の印。端正な文字でびっしりと綴られた深い悔恨の思いと切実な願いから始まった稀有な'魂の交流'の記録。『読書会という幸福』の思いがけない後日譚。


【目次】

内容説明

ある日、翻訳家の著者のもとに届いた一通の手紙。飾り気のない白い便箋の片隅には、検閲済みであることを示す小さな桜の印。送り手は刑務所で服役中の受刑者だった―。端正な手書きの文字でびっしりと綴られた、深い悔恨の思いと切実な願い。「こんな私でも参加させていただけるような読書会はないでしょうか」から始まった稀有な‘魂の交流’、その一年目の記録。『読書会という幸福』(岩波新書)の思いもかけなかった後日譚。

目次

春(四月 編集者経由で手紙が届く;五月 本を送りはじめる ほか)
夏(七月 差別について考える―『ヘルプ―心がつなぐストーリー』;八月 家族とはなにか―『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』 ほか)
秋(十月 人を裁くとはどういうことか―『裁かれた命』;十一月 信仰とはなにか―『光あるうち光の中を歩め』 ほか)
冬(一月 ただ勝つのではなく美しく勝つ―『猫を抱いて象と泳ぐ』;二月 知らないほうが幸福だったのか―『アルジャーノンに花束を』 ほか)

著者等紹介

向井和美[ムカイカズミ]
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒業。元東京都内の私立中高一貫校の図書館司書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

69
【私でも参加させていただけるような読書会はないでしょうか】受刑者の手紙に始まる、魂の交流。『読書会という幸福』の後日譚。巻末にブックリスト。推す。<どうぞわが読書会にいらしてください、と言いそうになってはっと気づいた。そうか、この方は刑務所にいるのだから来られないのだ。そのときようやく「囚われている」とはどういうことかが、はっきりとわかった。欲しいものがあってもコンビニに行くこともできないし、近所までちょっと散歩に出かけることもできない。塀の外へ一歩も出ることができない。しかもそれが何年も何十年も>と。⇒2026/09/07

kawa

27
「プリズン・ブック・クラブ」(訳)「読書会という幸福」(著)の作者に、見ず知らずの刑務所受刑者から手紙が届いたことをきっかけに始まる、文通による「ふたりの読者会」の模様を書籍化。やりとりを重ねる中でのお二人の深まっていく気付きの様が読みどころ。読書の力や素晴らしさを再確認ができる好著。本書で紹介の20冊以上が「読みたいリスト」の候補に。こちらも思わぬ収穫だ。2026/09/11

いちろく

25
『プリズン・ブック・クラブ』の翻訳者であり、『読書会という幸福』の著者でもある向井和美氏の元に届いた一通の手紙に端を発する文通のやり取りの記録。手紙の主は強盗殺人を犯し刑務所内で服役中であり、向井氏の本がキッカケで読書会に興味を持ったことが始まりである。正直加害者であり犯罪者である文通相手への同情の余地はないが、本が好きで本に向き合う点に関しては興味深くページを捲ったのも事実。手紙を通じての読書会参加と報告など本に真摯に向き合う一人の読書家の姿勢は凄いけれど、モヤモヤするモノが終始抜けなかったのも事実だ。2026/08/13

ykshzk(虎猫図案房)

25
強盗殺人で服役中の受刑者との本をめぐる文通。著者も途中で「被害者がいるわけであり、なにが読書かという思いもあるだろうということを忘れないように」と書いていたように、殺人犯が書いたことを忘れる手紙。気づけば私も引き込まれていた。償うってなんだろう。死刑になることと、真摯に生き直すことと、どちらが償より償えるか。この受刑者の書く通り、奪った命は償えない。じゃあどうするのか。著者と受刑者両方が、一冊の本には人を殺すことを止めるがあることを書いている。そして生き直す道標として読書ほど最適な物はないと私も思う。2026/06/26

スイ

24
私の大好きな『プリズン・ブック・クラブ』の訳者であり、ご自身も長年読書会をされて『読書会という幸福』(こちらもとても良かった)を書かれた著者の元に届いた一通の手紙。 著者の本を読んだ無期受刑者からの、本への思いと読書会に参加したい気持ちの綴られたその手紙から、二人の文通が始まる。 どちらの手紙にも、胸の奥までスッと突き通るような言葉があって、束の間手を止め、その言葉が私の中で響くのを感じていた。 本を読むとは、罪、贖罪とは何か、人と人との関わりはどうあるべきなのか。 読み終わってしばらくしても、2026/07/09

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