出版社内容情報
隅谷三喜男先生は,わが国の経済学界,教育界を長くリードし,多くの社会問題解決の先頭にたち,余人をもって替えがたい活躍をしてこられました.本著作集は,その学問的達成と思索のエッセンスをあますところなく伝えます.現実と切り結んだ学問的情熱,人間として,またキリスト者としての篤実真摯な姿勢は,今こそ私たちが学ぶべきものと言えましょう.
内容説明
本書は、隅谷三喜男先生のアジア近隣諸国に関する研究の数ある著作の中から単行本一書と主たる論文九点を収録し、「アジアの近代化と経済」と題して一冊にまとめたものである。
目次
満洲労働問題序説
アジアの開発と労働問題
韓国の労働市場―その構造と機能
台湾の労働―低賃金構造の秘密
『韓国の経済』
高度成長の光と影
低賃金を背負って
経済的従属への道―日韓の関係をめぐって
危機迫る韓国経済
アジアのナショナリズム―インドネシアの三つの類型
東南アジアにおける近代化―その阻止要因をめぐって
韓国経済の成長と蹉跌
変貌する中国経済―一九八〇年代中葉の姿
アジアの問いかけと日本