カント全集〈６〉純粋理性批判（下）・プロレゴーメナ

有福 孝岳/久呉 高之【訳】

岩波書店（2006/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 640,／高さ 21cm
• 商品コード 9784000923460
• NDC分類 134.2
• Cコード C3310

目次

純粋理性批判（下）
純粋理性批判（第一版）補遺
プロレゴーメナ
プロレゴーメナ準備原稿

感想・レビュー

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[Püppie]

空間・時間の枠組みの内で感性に与えられた表象(Vorstellung)は純粋悟性概念によって認識に至る。知性の形式である純粋悟性概念なしでは、感性が受け取る色や音、味などに対してせいぜい快・不快を感じるだけだろう。だけど人間においては数や関係などカントが図式(schema)と呼ぶものをきっかけにして純粋悟性概念に従って具体的な物として認識されるのである。そしてこの仕組みを全体として一つにまとめているものを統覚(Apperzeption)と呼んだ。デカルトのcogitoのことだ。なぜ統覚が一つなのかは不明。

2010/03/09