出版社内容情報
「科学者の随筆家」として親しまれ,夏目漱石にも称賛された文才と科学者の視線を兼ね備えた独自の文章で,多くの読者に支持されている寺田寅彦.旧全集を全面的に見直し,随筆をテーマ別に再編集して各巻に解説を付し,さらにローマ字を和文表記にし,新字体新かな表記を採用するなど,より親しみやすい新全集を刊行します.
目次
1(瀬戸内海の潮と潮流;夏の小半日;戦争と気象学;凍雨と雨氷;塵埃と光;海陸風と夕凪;地震雑感;ロプ・ノールその他;鐘に釁る;自然界の縞模様;物質群として見た動物群;夕凪と夕風)
2(アインシュタインの教育観;アインシュタイン;レーリー卿(Lord Rayleigh)
PROFESSOR TAKEMATU OKADA 岡田武松教授(邦訳)
工学博士末広恭二君)
3(日本楽器の名称;土佐の地名;比較言語学における統計的研究法の可能性について;火山の名について;言葉の不思議;神話と地球物理学;日本人の自然観)