目次
現代国家批判(抄)
日本ファシズム批判(抄)
政治的概念としての大衆ほか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てれまこし
6
明治人は「国家」を発見したが、大正人は「社会」を発見した。もちろん新大陸を発見したように発見したんでない。今まで目の前にあったものを別の見方で見ることを学んだんである。国家にとっては有害無益なものに見えても、人間が生きる上では重要な活動の領域がある。そこは生活の場であり、闘争ではなく協同の場である。それどころか、この社会こそが国家の基盤であって、その逆ではない。社会を弱らせることは国家を弱らせることでもある。生活から乖離し観念的な目的に囚われた支配階級は、まさにそれをしてしまう。世界大戦はその一つ帰結だ。2019/03/25
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