内容説明
厳格な哲学史的研究と透徹した体系的思索とを統合し、西洋の伝統的哲学のあるべき姿を導入し、以後の哲学研究の基礎を確立した孤高の思想家の全業績を集成。人格の高潔さと気品ある日本語とをもって、日々新しく、汲めどもつきぬ魅力と問題を提起する。『基督教の起源』は、最良の本格的キリスト教入門書。『原始キリスト教』は円熟期の著述。『パウロの生涯』は学問的立場からするパウロ伝の白眉。『パウロ』は、敬愛する人物を入念、簡潔に描写する。
目次
基督教の起源(猶太教;耶蘇;イエルサレムの原始教会ペテロ;パウロ;第4福音書)
原始キリスト教(ユダヤ教;イエス;パウロ)
パウロの生涯
パウロ(序論イエス ペテロ;史料生ひ立ち囘心猶太主義〈民族主義〉との衝突;パウロの思想の特質;肉罪死;律法;キリスト キリストの救ひ 神の愛と恵み;信仰 キリストに於ける生)