出版社内容情報
大田南畝,狂名四方朱良は天明の江戸庶民を熱狂させ,のちに蜀山人を号して狂歌史に不動の位置を占めた.生涯を小官吏として精励恪勤した幕臣であったが,その,和漢に通じた学才,当意即妙の機智は,狂歌のみならず,漢詩文,戯作,随筆などに爛熟の江戸中期第一等の文人として才筆を揮わせた.今回待望久しかった索引が付され,南畝の多彩な文業の隅々まで照明があたるところとなった.〈第2次刊行〉
内容説明
本巻には南畝の随筆の内、大部な『半日閑話』と『一話一言』を除いた十一篇の作品を収める。
目次
松楼私語
俗耳鼓吹
石楠堂随筆
蜀山余録
杏園間筆
金曾木
瑣々千巻
南畝莠言
奴凧
一簾春雨
仮名世説