出版社内容情報
「おかしさ」にはワケがある。そのワケを科学し、12類287種に分類する。著者自身の研究の集大成にして、『語感の辞典』『名表現辞典』と並ぶ辞典三部作が、ついに完成。ユーモアあふれる表現を指南するコラム付き。
内容説明
笑いを誘う日本語の発想と表現の技法を、12類287種に整理。
目次
展開―流れの操作
間接―さりげなく遠まわり
転換―他のイメージに置き換えて
多重―ことばの二重写し
拡大―極端に誇張
逸脱―意表をつくズレ
摩擦―矛盾感で刺激
人物―人もいろいろ
対人―相手を意のままに
失態―失敗談に花が咲く
妙想―ものは考えよう
機微―人の世の味わい
著者等紹介
中村明[ナカムラアキラ]
1935年9月9日山形県鶴岡市生まれ。国立国語研究所室長、成蹊大学教授を経て母校早稲田大学の教授となり、名誉教授。日本文体論学会代表理事を務める。『集英社国語辞典』の編著、『日本語文章・文体・表現事典』(朝倉書店)の編集主幹、高校国語教科書(明治書院)の統括委員。鶴岡総合研究所研究顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
83
中村明先生の読ませる辞典シリーズの1冊です。同じ岩波から出ている「語感の辞典」「名表現辞典」に続くものです。笑いを引き起こす日本語の表現を12項目287の章分類に分けて様々な文献からの例を紹介してくれていて読んでいて楽しくなります。商売とは言いながらよくまあこれだけ分類してまとめられたものだと感心してしまいます。様々な話のタネになるようなものがあります。読書メーターさん登録ののページ数が間違っています。630ページです。2018/01/11
ごみむし
0
コラム集と認識。100以上項目があるが、2,3しか読めていない。その上であんまピンと来ない。お笑い芸人関係の本ではないらしい。ここの感想に声をあげて笑ったというものがある。感性が合わないからか、私が少ししか読んでないからか。ただ分厚いので読む暇を捻出することは難しいかもしれない。(他の人はちゃんと読んで欲しい。そして笑える項目を教えて欲しい)2023/10/14
396ay
0
大学図書館にて。まじで研究の集大成の感があり分厚い。辞書。辞書だけど一つ一つの項目がおもしろくて、時々くすっと笑ってしまうので、時間が或る時に腰を据えて読みたい。2020/10/28