出版社内容情報
海を見渡す丘の上にたたずむブランコ。そこには、いのちが、夢が、物語が、満ちている――。はしゃぐ子どもたち、夕日を見つめる老人、将来を夢見る少年……訪れる人びとのささやかで特別なひとときを、淡く輝く絵と詩情豊かな言葉で紡ぐ。人気絵本作家による静かな感動を呼ぶ絵物語を、作家・梨木香歩の端正な翻訳で贈る。総ルビ。
【目次】
内容説明
海辺の丘にたたずむブランコ。訪れる人びとのかけがえのないひとときを光かがやく絵と詩情ゆたかな言葉でうつしだす。そこにはいのちが夢が物語が満ちている―
著者等紹介
テッケントラップ,ブリッタ[テッケントラップ,ブリッタ] [Teckentrup,Britta]
絵本作家、画家。ドイツ、ハンブルク生まれ。イギリスのセント・マーチンズ・カレッジとロイヤル・カレッジ・オブ・アートで絵を学ぶ。1993年以来、120冊以上の絵本を手がけ、30以上の言語に翻訳されている。『おなじそらのしたで』(ケイト・グリーナウェイ賞最終候補、ひさかたチャイルド)など。イギリスでの17年間を経て、家族とベルリンで暮らす
梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生まれ。作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
140
表紙絵と梨木 香歩翻訳と言うことで読みました。 昔懐かしいブランコ、詩情豊かな絵と言葉で紡ぎ、静かな感動を呼ぶ美しい絵本です。 https://www.iwanami.co.jp/book/b10146641.html2025/11/14
☆よいこ
85
海辺の丘にあるブランコは、ずっとそこにあり、訪れる人に寄り添ったり楽しませたり思い出になったり忘れられたりする。ブランコのある風景▽梨木香歩の訳が、美しいイラストレーションを彩る。小さい頃、ブランコは魔法の乗り物でした。おおきくこいで空を見上げればどこまでも飛んでいけるような気がしました。静かに座っているだけで、優しく揺すってもらえている気分になりました。海が見える丘のブランコならなおのこと素敵でしょう。2025.11刊2025/12/30
ぶんこ
36
何気なく手にした「ブランコ」の本でしたが、読んでいると色々のブランコの思い出がよみがえってきました。周りの人に注意されるほど高々とこいでは楽しんでいました。今思うと貴重な思い出。年と共に怖さを知って遠のいていく。海に面した丘の上のブランコ。高く漕ぐと海と空が混じり合いそう。近くにあったら毎日通いそう。短い言葉と淡い絵が溶けあって切ないような優しい気持ちになりました。2026/01/03
チェアー
9
いつだってそこにある。そんなものは本当はそうはない。自分の記憶や歴史の地層や、かけがえのない関係や、失った人。それらを何も言わずにずっと見つめてきたもの。それは土地。それはモノ。それは海。それは空。 ブランコだから語れたことがあっただろう。満点の星を見つめて、だれも聞いていないようでもブランコと星は聞いていると確信して。花も聞き、動物も聞いている。 なくしたものと出会える場所。キーコキーコという擦れた音が、私たちの時間を巻き戻す。 2025/12/23
クマリカ
6
図書館本 snsで見かけて気になってた 絵本にしては珍しく分厚い 不動のブランコが主人公で 長い時間の流れから切り取って描いてる これはコミュニティの回復の話? 孤独な切離されたヒト達を繋げる機構としての場 時代を超えた共通の記憶を根拠にヒトを繋げる仕組 場は手入れして行けば不変なので 流されていくヒトを繋ぎ止める波止場みたくなりうる 場・土地と記憶 訳者の言葉もそんな感じ 場それ自体は空(無)に近い 充溢させてるのは個々の関わったヒト達の行為と記憶 それでもヒトはそういう場が無いと根無し草になりかねない2025/12/28




