感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
円盤人
1
ジュブナイルSFの古典(65年発表)。郊外の廃墟に潜む宇宙人とファーストコンタクトをする。実にありがちな筋だが、当時は斬新だったのだろうか。後書きによると、作者は自信満々で現代社会への警告、未来予測を込めたようだが、そうした部分はほとんど目立たない(こっちが読めないだけか?)。あくまでも物語本位で書いたのだ、とすると、そういう意味で作家の矜持を感じられなくはないが、話自体は、進歩的な宇宙人の奇行に人々が振り回される、という程度のものでしかなく、時代を超えて残るような普遍的な何かは感じられなかったのが残念。2018/09/21
ティーゼル
0
『バーナード嬢曰く。』一巻の神林さんの思い出の岩崎書店「SFこども図書館シリーズ」に触発され、懐かしくなって子どもの頃好きだった本を図書館で借りた(自分はその前の「エスエフ世界の名作シリーズ」を読んでたので、『合成怪物』じゃなくて『合成脳のはんらん』を読んだクチ)。これはあかね書房「少年少女世界SF文学全集」の一冊。2017/03/23