出版社内容情報
民主主義社会とは「個人の尊厳から出発し、人間らしい生活ができないような貧困・排除があってはならない社会」である。その実現のために、今こそ社会的相互承認と社会参加が求められる。あるべき「承認」の本質とは何か。ロングセラー『豊かさとは何か』以来、民主主義の核心を真摯に問い続けてきた著者の到達点。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
明るい表通りで🎶
44
98歳の著者が、書いた、渾身の作品。現代社会の猛毒を深く掘り下げ、問題点をズバッと切り込むスタイル。承認し難い事件が次々と起こる。事件の一つひとつを掘り下げ、何某問題かを解明しようする著者に頭がさがる。2025/04/30
明るい表通りで🎶
38
登校拒否は理屈でなく、人間性に反する社会にすんなり順応できない感受性の鋭い子どもの、大人たちへの根本的な疑問の表出だったのです。そしてその答えは大人から、いまだに得られていません。2025/04/30
明るい表通りで🎶
36
現代の若者は「承認」のために働く。それは仕事仲間からの社会、ということだけではない。…就労していないことで仲間内から承認ご得られず、むしろ異性からも受け入れられなくなっなってしまうことがヤバいのだ。逆に、たとえニードルであっても、仲間さえいれば倖せに生きていける。…現代の若者にとって重要な価値を帯びているのは、「コミュニケーション」と「承認」である。『承認をめぐる病』斎藤環著。2025/04/30
明るい表通りで🎶
30
個人であると同時に社会人である人間は、他人から承認されることを求める生き物。2025/04/30
明るい表通りで🎶
29
人間は多様な存在であるけれども、多様だあるからこそあらゆる機会を活かして、公正さや真実について話し合う相互性を持つ必要かあるのではないか。そしてまた、私たちは、個人間の相互承認によって自己のアイデンティティに目覚め、相互承認された社会参加の中で、連帯する経験を積み、社会を変革したり、自己実現を果たしたりしていくのだと思う。2025/04/30
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