出版社内容情報
伊勢神宮は、近年では建物の簡素さを讃えられることも多いが、その実は古代より贅を尽くした神廟であり、また、今見る厳かな遷宮のあり方は実は近代の産物でもあった。^M ヤマト政権から現代に至るまで、伊勢神宮の式年造替と遷宮の本質を、文化をめぐる政治的な文脈でとらえなおした、類を見ない気鋭の歴史的考察。
内容説明
それは「エコ」な文化遺産なのか、権威を誇示する威信財なのか―。伊勢神宮は、近年では建物の簡素さを讃えられることも多いが、その実は、古代より贅を尽くした神廟であり、また、今見る厳かな遷宮のあり方は実は近代の産物でもあった。ヤマト政権から現代に至るまで、伊勢神宮の式年造替と遷宮の本質を、文化をめぐる政治的な文脈でとらえなおした、気鋭の歴史的考察。
目次
序章 銅鏡と毛布
第1章 古代国家とポトラッチの変貌
第2章 神宝の行方
第3章 宝物から文化財へ
第4章 黄金の桶をめぐる一件
第5章 お祭り騒ぎとまつりごと
第6章 人新世の伊勢神宮
第7章 火災と再生の精神
第8章 メタファーとしての式年遷宮
終章 破壊と再生の伊勢神宮
著者等紹介
サンド,ジョルダン[サンド,ジョルダン] [Sand,Jordan]
1960年米国・ニュージャージー州プリンストン生まれ。1984年に日本に留学、1988年東京大学工学部建築学科修士(建築史学専攻)、1995年コロンビア大学歴史学科博士(日本近代史専攻)。現在、ジョージタウン大学教授、國學院大學特別招聘教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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