出版社内容情報
所有者不明土地面積の三分の一を占める入会林野。現状調査に基づき、相続登記の義務化や民法改正が入会林野に及ぼす影響を考察。アンチ・コモンズの理論から土地問題を問い直す、コモンズ研究の新展開。所有者不明土地問題の研究・実務に関わる法学者・裁判官・登記官・弁護士・司法書士・土地家屋調査士・自治体職員必読!
内容説明
所有者不明土地の面積の三分の一を占めるとされる入会林野。本書は、その現状をセンサスの二次分析調査から示し、相続登記の義務化や民法改正が入会林野に及ぼす影響を考察。アンチ・コモンズの理論から所有者不明土地問題を問い直す、コモンズ研究の新展開。研究者だけでなく、実務家・自治体職員らが現代の入会権を理解するための基本文献。
目次
第1部 入会権とは何か―問題の変遷と現代の入会の類型的把握(入会林野問題の起源と変遷史;現代の入会とその類型化;入会権の変容と総有)
第2部 共有入会権の実質化に向けて(表題部所有者不明土地適正化法と入会権;入会権と登記)
第3部 入会林野近代化法の帰結と領域団体への再帰(入会林野近代化法のこれまでと現在;生産森林組合の歩みと現局面;認可地縁団体化の進展とその法的論点)
第4部 現代日本の新たな共有地問題―アンチ・コモンズと負の共有地(多数共有者型アンチ・コモンズ問題の構図;入会慣習の消滅と負の共有地問題;入会権条文改正案)
付録
著者等紹介
高村学人[タカムラガクト]
立命館大学政策科学部教授(法社会学)
古積健三郎[コズミケンザブロウ]
中央大学大学院法務研究科教授(民法)
山下詠子[ヤマシタウタコ]
東京農業大学地域環境科学部准教授(森林政策学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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