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出版社内容情報
ミシェル・フーコーとは何者なのか。常に変化した思想家の変わらぬ核心には、真理をめぐる〈哲学〉が存在した。「私は哲学者ではない」と語ったフーコー自身の言葉に抗いながら「言語」「存在(論)」「歴史」というフーコーの重要概念を読み解いていく本書は、異色のフーコー論にして、現代思想の到達点である。
内容説明
変貌し続けた思想家ミシェル・フーコー(一九二六‐八四)の膨大かつ多様な作品群。そこには一貫性などないようにも思える。しかし、自らのことを「哲学者ではない」と語ったフーコーの底には常に、真理をめぐる独自の“哲学”があった。言説の歴史、とりわけ哲学という言説が成立する瞬間を注視し続けながら、歴史、分析哲学、ギリシャ哲学、文学芸術など多彩な領域を縦横無尽に駆け巡るフーコーの思考をトレース、“真理ゲーム”の政治的な歴史記述としての“哲学”を描き出す。最新の研究成果を踏まえた到達点。
目次
第1部 言語(“知の考古学”;ソフィストとパレーシアスト―古代の真理ゲーム)
第2部 存在(フィクション、真理、主体;歴史の分割と「存在関数」)
第3部 真理‐政治‐歴史(一九七〇年代の「転換」)
著者等紹介
市田良彦[イチダヨシヒコ]
1957年生まれ。神戸大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bevel
2
アルチュセール、イポリット、カンギレム、デュメジルという歴史の中に置きなおす感じが面白かった。ただ文体は推論に推論を重ねる感じで、ぼんやりする。結局フーコーはイポリットの手のひらだったという読後感。2024/04/03
mori-ful
1
資料性の高さとアイデア豊富さがすごい。『知の考古学』から分析哲学、言語行為論にも言説の理論にも社会構成主義にも還元できない、フーコーに特有の論点をとりだす。「言われたこと/もの」としての「言表」と、「信」を持って言われる「真理」。『知の考古学』からコレージュドフランス講義と70年代の諸著作へ。2024/06/09
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