鉄道と愛国―中国・アジア3万キロを列車で旅して考えた

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鉄道と愛国―中国・アジア3万キロを列車で旅して考えた

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000616034
  • NDC分類 686.22
  • Cコード C0036

出版社内容情報

戦前の弾丸列車に起源を持ち、戦後日本の発展の象徴となった新幹線。その技術を吸収し成長した中国と競う高速鉄道商戦は、日中のナショナリズムを刺激する。三〇年に渡り新幹線輸出の舞台裏を取材した記者が、中国、香港、台湾、韓国、東南アジアから東欧へと列車で訪ね、考えた。移りゆく日中関係とアジアの未来とは--。

内容説明

戦後日本の発展の象徴、新幹線。アジア各地で高速鉄道の新設計画が進み、中国が日本と輸出を巡って競い合う現在、新幹線はどこまで日本の期待を背負って走るのか。一九九〇年代から始まった新幹線商戦の舞台裏を取材し、世界最長の路線網を実現した中国の高速鉄道発展の実像に迫る第一部、中国、香港、韓国、東南アジア、インド、ハンガリーなど世界各地をたずね、鉄道を走らせる各国の思惑と、現地に生きる人々の声を伝える第二部を通じて、時代と共に移りゆく日中関係を描き出し、日本の現在地をあぶりだす。

目次

第1部 海を渡る新幹線(幻の新幹線輸出計画;友好の象徴 打算と贖罪;鉄輪VSリニア 紆余曲折;砕けた友好の呪文 政冷経熱;中国高鉄大躍進と急減速;そして、あの事故 暗転;国威を乗せたライバル;赤い超特急「復興号」と鉄のラクダ)
第2部 大東亜縦貫鉄道と一帯一路(歴史の貯蔵庫、瀋陽鉄路陳列館で「あじあ」号に出会う;三本のレールに歴史あり 中越を結ぶ寝台列車;ラオスの夢か、中国の罠か 「陸鎖国」に乗り込む鉄道;マイペースなタイ マイペンライな新幹線;「マラッカジレンマ」がせきたてるマレーの鉄路;バンドン・ショックの示唆 インドネシア;「赤いはやぶさ」発車ベルはいつ? インド;「契約一〇年機密」の鉄道 ハンガリー;「ひかり」「のぞみ」が走った鉄路で 韓国;デモ隊と歩いたトラムの道 香港)

著者等紹介

吉岡桂子[ヨシオカケイコ]
ジャーナリスト。1964年岡山県生まれ。山陽放送アナウンサーから、89年に朝日新聞記者に転じる。中国や日中関係を主に取材している。朝刊に約10年間、「多事奏論」「ザ・コラム」「波聞風問」などコラムを執筆。対外経済貿易大学(北京)で中国語研修後、上海特派員、二度にわたる北京特派員を務め、中国に通算8年間駐在。2020年秋まで編集委員として3年半にわたってバンコクを拠点に20数か国を訪ね、中国の影響力を探った。米・戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員(07~08年)。ユーラシアから日中関係を考えようと、23年秋からブダペスト・コルヴィヌス大学客員研究員として渡欧する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

86
著者は朝日新聞記者。95年から二年間、運輸省を担当後、特派員として北京・上海に通算8年間駐在。日本の中国への新幹線売り込みから、中国国内の高速鉄道網建設の進捗を取材。どうやら女性には珍しい鉄ちゃんで本人曰く「乗り鉄」とのこと。したたかな中国は日、独、仏を巧みに競わせ、日欧とも翻弄された挙句、結果的に東北新幹線はやて、独ICE、仏TGVをベースとする車両が全て中国に渡った。外国技術を導入、後は自前で一気にという得意戦略で、パクリ新幹線と揶揄されるも僅か数年で日本の新幹線網を上回る距離の路線で運行を始めた。⇒2023/10/27

kawa

29
今年は東海道新幹線開通60周年。総距離は3500㎞。遅れること45年後の中国は、日仏独から技術を導入、15年で40000㎞の新幹線網。今やアジアの国々への輸出ライバルに成長したという。筆者は中国やバンコク駐在経験もある朝日新聞記者。しかも珍しい?女性鉄ちゃん。中国、ベトナム、ラオス、タイ、マレーシア、インドネシア、インド、ハンガリー高速鉄道やその予定路線を乗りまくり中国の躍進ぶりや現地の事情リポート。中国も日本も国策で現地事情を考慮しない営業。売り込み成功しても開通後の採算が大丈夫なのか他人事ながら心配。2024/03/31

yyrn

26
鉄道敷設に関するアジア各国の情勢(特に中国の高速鉄道網の猛進ぶりやその売込みと各国の駆け引き、日本の対応など)がよく分かる本で、どちらかと言えば鉄道を介して地政学的に沿線各国を紹介する内容だったと思う。▼作者はかなりの「乗り鉄」で紹介する各国の路線をほとんど踏破されておりその距離に驚くが、ただ乗客や沿線の様子の紹介は少なく、好きだと言いながら何が楽しくて列車に乗っているのか?どうしても新聞記者の目線で見て考えて伝えたくなってしまうのか?TVのレポーター的な旅案内の要素はほんの少し。⇒2023/11/12

とりもり

5
高速鉄道建設受注を巡る欧州、日本そして中国の争いを描いた一冊。中でも、前半が日本の技術も入った中国高鉄からスタートし、後半は中国が各国での受注に躍進する話がメインになるので、中国の鉄道の持つ成長力が本書の中心。新幹線の輸出を国家プロジェクトとして推進しようとする政府と、あくまでビジネスとしての採算性を重視するJRをはじめとする民間企業の温度差が非常に印象的。運行も含めたトータルパッケージとしての安全性では、コストを重視する受注合戦は勝ち抜けないということか。「中国鉄道時刻表」が欲しくなった。★★★★☆2023/11/19

めっかち

4
 ざっと読み。色々と面白かったのだけど、著者は朝日新聞の人でしばしば左翼思想が顔を出す。例えば、浙江省の鉄道衝突事故について。「日本では自尊心を補う、ある意味スカッとするニュースとして消費されたのではないか」(69頁)とか書いてる。あのね、ぱくって安全軽視の運営してるから、位のことを思った人は、いただろうし、私も思ったが「スカッと」って……。安倍さんが殺された時「暗殺が成功して良かった」って本音を吐露した某左翼教授でもあるまいし、人が大量に死んでる時に「スカッと」した人、いたの? 少なくとも私はしてない。2024/06/16

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