出版社内容情報
西洋中世哲学は、ギリシア、ラテン、アラビア、ユダヤという四つの伝統の入りくんだ背景をもち、一五〇〇年という長い時間に及ぶ。本書では、この複雑な哲学に明確な見通しを与え、普遍と個、予知と自由、信仰と哲学について論じる。私たちは現代の哲学を知るために、世界を知るために、中世哲学を学ばなければならない。
内容説明
中世哲学は長い時間をかけて広い地域で発展した。そして、その影響は大きくはかりしれない。私たちは世界を理解するために、哲学をより深く知るために、中世哲学を学ばなければならない。プラトンとアリストテレスの哲学をベースに約1500年にわたって展開し、ギリシア・キリスト教、ラテン・キリスト教、アラビア、ユダヤという四つの伝統が入り組んだ歴史に第一人者が明確な輪郭を与える。最新の研究動向を踏まえた序文と文献表を付す。
目次
1 序章
2 初期中世哲学の見取り図
3 後期中世哲学の見取り図
4 中世哲学の諸領域
5 制度と文学形式
6 普遍―アヴィセンナとアベラール
7 心、身体、死―アヴェロエスとポンポナッツィ
8 予知と自由―ボエティウスとゲルソニデス
9 社会と最善の生―イブン・トゥファイルとダンテ
10 なぜ中世哲学か?
著者等紹介
マレンボン,ジョン[マレンボン,ジョン] [Marenbon,John]
イギリスの中世哲学史家。ケンブリッジ大学・トリニティカレッジ、フェロー。パリ(ソルボンヌ)大学、ノートルダム大学(アメリカ合衆国)、トロント大学、北京大学などでも客員教授をつとめた
周藤多紀[ストウタキ]
京都大学大学院文学研究科教授。文学博士(京都大学)、Ph.D(セントルイス大学)。専門は西洋中世哲学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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七草奈々子
やまうち