出版社内容情報
氏族制的なヤマト王権の時代から、官僚機構を備えた律令体制の成立へ――日本の古代国家の形成過程と、社会の実像を解き明かす研究を牽引してきた著者の、近年の研究成果をもとに編成する論文集。「人制」、「仕奉」概念、天皇即位時の「群臣推挙」説の提唱、『万葉集』や出土文字史料にみられる歌謡の表記への着目など、具体的な言葉やモノを通じて、制度と社会実態をトータルに捉え直す。
内容説明
氏族制的なヤマト王権の時代から、官僚制機構を備えた律令体制の成立へ。―日本の古代国家はどのようなプロセスを経て形成されたのか。そこに生きた人々の日常、社会の実像はいかなるものだったのか。「人制」、「仕奉」概念、天皇即位時の「群臣推挙」説の提唱、『万葉集』や出土文字史料にみられる歌謡の表記への着目など、具体的な言葉やモノを通じて、制度と社会実態をトータルに解き明かすべく積み重ねられてきた研究成果を集成する。
目次
第1部 ヤマト王権の展開(ヤマト王権の成立と展開;ヤマト王権と「東国の調」;古代の王・王妃称号と尊称)
第2部 律令制国家の形成と律令法・天皇(律令制国家の形成;遣隋使の派遣;浄御原朝庭の制;律令制の形成と宮都;大宝田令の復元と『日本書紀』)
第3部 古代の政事文化と生活空間(古代の政事文化と文字;歌木簡と『古事記』『日本書紀』歌謡;山河海のコスモロジー;古代人の生活空間)
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
1945年、朝鮮大邱に生まれる。京都・大阪で育つ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程(国史学)中退。東京大学助手、千葉大学教授、明治大学文学部教授を歴任。現在、明治大学名誉教授。博士(文学、東京大学)。日本古代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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