出版社内容情報
認知症と診断された高齢者は、徐々に起こる認知機能の低下とそれにより生じる生活の困難を、どのように感じ、それにどう対応するのか。死の2年前まで綴っていた日記から、母が外界をどのように眺め感じていたかを専門医である息子が探る。精神医学の常識を覆そうと始めた試み。果たして、その先にみえたものとは?
内容説明
認知症と診断された高齢者は、徐々に起こる認知機能の低下とそれにより生じる生活の困難を、どのように感じ、それにどう対応するのか。母が死の二年前まで綴っていた日記から、外界をどのように眺め感じていたかを、専門医である息子が探る。精神医学の常識を覆そうと始めた試みだったが、果たして、その先にみえたものとは?
目次
母の生涯(母の両親;母の出生、五歳にして生母を亡くす;一二歳、父を失う;二二歳、次兄のシベリア抑留死;二四歳、結婚、二八歳、長女の夭逝;三人の子の母として、妻として;六四歳、夫との死別、モンゴル墓参、それからの生活)
母の日記と生活(六七~七五歳―遅れてきた母の青春、忍び寄る老いの足音;七六~七九歳―ほころび始める生活、認知機能低下に抗う;八〇~八四歳―老いに翻弄される日々、崩れていく自我の恐怖;八五~八七歳―それからの母のこと)
認知症とは何か(アルツハイマー型認知症とは何か;アルツハイマー型認知症急増という現象の意味;アルツハイマー病根治薬の開発は可能か;母の診断を考える)
母の旅路
著者等紹介
齋藤正彦[サイトウマサヒコ]
1952年生まれ。東京大学医学部卒業。都立松沢病院精神科医員、東京大学医学部精神医学教室講師、慶成会青梅慶友病院副院長、慶成会よみうりランド慶友病院副院長、翠会和光病院院長などを経て、2012年都立松沢病院院長、21年から同病院名誉院長。医学博士、精神保健指定医。主な研究テーマは老年期認知症の医療・介護、高齢者の意思能力、行為能力に関する司法判断(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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