出版社内容情報
門脇 厚司[カドワキ アツシ]
著・文・その他
内容説明
画一的な知識偏重から脱し、一人ひとりの個性を尊重して、子ども主体の教育を目指した大正自由教育運動。一九二〇年前後から活発化した運動の中で、最も先進的な実践を行い、わずか一二年で閉校した「池袋児童の村小学校」の教育内容や、子どもたちのその後の人生への影響などを、かつての在校児童らの声などをもとに追う。問題山積の現代の教育に何を問うのか。
目次
序章 一〇〇年前の教育実践に学ぶべきこと―本書の意図と目的
第1章 大正自由教育の興隆―子ども主体の教育を待望する時代的特性
第2章 大正期の幻の小学校―池袋児童の村小学校の足跡
第3章 池袋児童の村小学校の子どもたち―家庭環境とその後の進路
第4章 子どもの個性を尊重し「学ぶ力」を育む―ラジカルな教育実践の実際
第5章 個性重視・自由教育の効果を検証する―「学び続ける力」が子どもたちにもたらしたこと
終章 日本の教育をどう転換するか―大正自由教育の教育的意義を踏まえて
著者等紹介
門脇厚司[カドワキアツシ]
筑波大学および筑波学院大学名誉教授。1940年、中国・青島市に生まれる(山形県出身)。1970年、東京教育大学大学院教育学研究科博士課程修了。専攻、教育社会学、青少年文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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