出版社内容情報
一九六〇年、ようやく釈放された蔡焜霖は幼馴染の「きみこ」と再会し、結婚する。「前科」のために就職にも苦労したが、やがて漫画雑誌の編集者となると、新たなアイディアを次々と実現し、児童雑誌『王子』を創刊するなど八面六臂の活躍をみせる。だが、その陰には常に「人より一〇年出遅れている」という思いがあった。
内容説明
1960年、ようやく釈放された蔡焜霖は幼馴染の「きみこ」と再会する。「前科」のために就職にも苦労するが、やがて漫画雑誌の編集者となると、新たなアイディアを次々と実現し、児童雑誌『王子』の創刊に携わる。積極的に人生を生きようとする焜霖だったが、その陰には常に「人より10年出遅れている」という思いがあった。日本統治時代から戒厳令下の時代、民主化を経て現代まで、白色テロの傷を負いながら生き抜いたある個人の人生でたどる、激動の台湾現代史。
著者等紹介
游珮芸[ユウハイウン]
台湾大学卒業後、お茶の水女子大学で博士号取得。台東大学児童文学研究所准教授。研究、教育のほか、児童文学の編集、創作、翻訳、評論に携わる。『台湾の少年』の脚本を手がけた
周見信[シュウケンシン]
台北芸術大学卒業後、台東大学児童文学研究所博士課程在籍中。創作と児童文学と美術教育に関心がある。2016年に『小白』(郭乃文との共作)で信誼幼児文学賞を受賞したほか、多数の作品を手がける
倉本知明[クラモトトモアキ]
香川県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科修了。学術博士。台湾文藻外語大学准教授。専門は比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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