出版社内容情報
一九三〇年、日本統治時代の台湾に生まれた蔡焜霖(ルビ:さいこんりん)は、読書が好きな少年で、教育者になることを夢見て育った。戦争の色濃い時代は日本の敗戦で終わったが、戦後は国民党政権による新たな支配が始まり、ある日、町役場で働く焜霖のもとへ憲兵が訪ねてきて……。白色テロの深い傷を描いた台湾の傑作歴史コミック、第一巻。
内容説明
1930年、日本統治時代の台湾、台中・清水に生まれた蔡焜霖は、童謡や絵本にかこまれ、すくすくと成長する。読書が好きで成績優秀な子どもであり、教育者になることを夢見ていたが、少年時代は戦争の色が濃い時代でもあった。終戦後は真面目に北京語を学び、ようやく平穏な生活を迎えることができたのだが…。日本統治時代から戒厳令下の時代、民主化を経て現代まで、白色テロの傷を負いながら生き抜いたある個人の人生でたどる、激動の台湾現代史。
著者等紹介
游珮芸[ユウハイウン]
台湾大学卒業後、お茶の水女子大学で博士号取得。台東大学児童文学研究所所長。研究、教育のほか、児童文学の編集、創作、翻訳、評論に携わる。本作の脚色を手がけた
周見信[シュウケンシン]
台北芸術大学卒業後、台東大学児童文学研究所博士課程在籍中。創作と児童文学と美術教育に関心がある。2016年に『小白』(郭乃文との共作)で信誼幼児文学賞を受賞したほか、多数の作品を手がける
倉本知明[クラモトトモアキ]
香川県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科修了。学術博士。台湾文藻外語大学准教授。専門は比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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