少女中国―書かれた女学生と書く女学生の百年

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少女中国―書かれた女学生と書く女学生の百年

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  • サイズ 46判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614986
  • NDC分類 920.27
  • Cコード C0098

出版社内容情報

近代を迎え、学校という時限つきの楽園で高等教育を受けるようになった中国の少女たち。自己決定の希求。理想かつ強迫観念ともなった恋愛。女性同士の友情--。野心を胸に自分の居場所を探して冒険した女学生の二〇世紀を、女学校を経験した作家や女学生をまなざした男性作家が著した多彩なものがたりから読み解く。

内容説明

近代になり中国でも女子の高等教育が始まった。新時代の知識と経験を手にした少女たちは、生家から親の決めた婚家へという生き方に疑問を持ち、自分なりの居場所を探すようになる。恋愛、友情、決断―女性の作家たちが言葉にした、冒険や葛藤。男性の作家たちが、ときに仰ぎ見、ときに貶めて描いた、その姿。多種多様な“女学生ものがたり”を、中国大陸のみならず、香港や台湾、在米華人による英語創作などから見いだし、百年のスパンで鮮やかに読み解く。

目次

序章 少女中国へようこそ
第1章 こんなところがあるなんて!―陳衡哲と凌叔華の描く女学校
第2章 勉強はしたけれど―魯迅の妻・許広平の葛藤
第3章 女学生という珍獣がいる―沈従文のコンプレックス
第4章 青い服の少女―張恨水と張愛玲が描く理想の女学生
第5章 台湾少女の学校生活―楊千鶴の日本語創作
第6章 解放軍がやってきた―宗璞とイーユン・リー
第7章 「女の園」はるか―張愛玲の回想叙述
第8章 世紀末台湾の女学生―朱天心『古都』
第9章 その先のユートピア―王安憶「兄弟たち」
終章 愛という名のもとに―二〇世紀中国語圏文学の少女像

著者等紹介

濱田麻矢[ハマダマヤ]
1969年、兵庫県生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。京都大学大学院博士後期課程中途退学。研究テーマは中国現代文学、特に民国期小説の性別表象に興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アヴォカド

9
意外にも(と言っては申し訳ないが)面白かった。知ってる作家は魯迅くらいしか出てこないけど。2022/03/21

Mana

5
女学生というキーワードで張愛玲、魯迅、その他の近代中国の作家と小説に女性の生きづらさを見る。著者は「中国が愛を知ったころ」の訳者。本書は何年にもわたる論文をまとめたもの。後書きで語られる訳者の人生からも女性がキャリアを積むことの難しさを感じる。           魯迅の妻「許広平」を初めて知ったけど、才女の運命(インゲ・シュテファン)に仲間入りさせるべき人だと思った。魯迅のような男性でタチが悪いのは結婚前は妻のキャリアを応援すると言うことだな。最初から家庭に入る妻を求めてると言えば良いのに。2022/03/14

六花

1
近代の始まりと共に、目覚めたばかりの「中国」と未来ある「少年」の概念は強く結びついた。そのとき少女たちはどう語られたのか?女子教育の開始で生まれた結婚までの猶予=「少女」期。眼差される側に与えられた中途半端な自己決定権と自分の意思として降りかかってくる責任。高等教育を受け、結果良妻賢母の価値観に馴染めずかつての同級生と断絶する者たち。愛し愛され結婚をした後もその幸せが続くばかりではない不安定さ。 わたしが人生の選択としての結婚を描いた作品ばかり読み漁っているのはその不安定さに共感を覚えるからかもしれない。2023/09/29

魚の骨

1
以前に読んだ「中国近代の性愛」の延長のようで、近現代の中国女性を理解する上で読んで良かった。本書は東アジアに蔓延る女性差別という単純な視点ではなく、文学から見た女性と女子学生、女同士の関係と心を深く掘り下げていてなるほどと感じるところが結構あった。難しいけど「中国の植物学者の娘たち」や「5人少女天国行き」などの映画を見てから読むと分かりやすい。女同士にあるのは愛か同情か友情か一言では片付けられないなどと考えたりした。80、90后以降も続編として書いてほしい。2022/05/02

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