アレクシエーヴィチとの対話―「小さき人々」の声を求めて

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アレクシエーヴィチとの対話―「小さき人々」の声を求めて

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  • サイズ 46判/ページ数 382p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614788
  • NDC分類 986
  • Cコード C0098

出版社内容情報

私は耳の作家、魂の歴史家です──。ジャーナリストとして初めてノーベル文学賞を受賞した作家の創作の道のりと極意を、NHK同行取材記録のほか、充実した講演・対談・評論によって明らかにする。「ドキュメンタリー文学」の手法とは何か。『戦争は女の顔をしていない』や『チェルノブイリの祈り』はいかに書かれたか。

内容説明

ノンフィクションの書き手としてノーベル文学賞を受賞した作家の創作の道のりと極意。その全貌を、ペテルブルグ、ミンスク、シベリア、チェルノブイリ、福島でのNHK同行取材記録のほか、充実した講演・対談・評論によって明らかにする。「ドキュメンタリー文学」の手法とは何か。『戦争は女の顔をしていない』や『チェルノブイリの祈り』はいかに書かれたか。

目次

1 「小さき人々」への旅立ち―アレクシエーヴィチとは誰か
2 「ユートピア」の残骸で―過去の記憶
3 国家の「神話」を砕く―戦争と抵抗
4 核の時代に生きて―未来への証言
5 「小さき人々」を見つめて―アレクシエーヴィチと徐京植
6 声の小説―「赤いユートピア」の文学

著者等紹介

アレクシエーヴィチ,スヴェトラーナ[アレクシエーヴィチ,スヴェトラーナ] [Алексиевич,Светлана]
1948年ウクライナ生まれ。国立ベラルーシ大学卒業後、ジャーナリズムの道を歩む。綿密な聞き書きを通じて一般市民の感情や記憶をすくい上げる、多声的な作品を発表。戦争の英雄神話をうち壊し、国家の圧制に抗いながら執筆活動を続けている。邦訳作品に『戦争は女の顔をしていない』など。2015年ノーベル文学賞受賞

鎌倉英也[カマクラヒデヤ]
1962年松本市生まれ。NHKエクゼクティブ・ディレクター。映像作品に『チョウ・ムンサンの遺書―シンガポール・BC級戦犯裁判』(1991、アジア国際映像祭優秀賞)、『アウシュヴィッツ証言者はなぜ自殺したか』(2003、ギャラクシー賞大賞)、『日中戦争』(2006、文化庁芸術祭賞大賞)、『記憶の遺産』(2008、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞・ドイツWorld Media Festival金賞)。映画『しかし それだけではない。―加藤周一幽霊と語る』(2010、日本映画復興賞)ほか

徐京植[ソキョンシク]
1951年京都市生まれ。作家。著書に『私の西洋美術巡礼』(みすず書房、1991)、『子どもの涙―ある在日朝鮮人の読書遍歴』(高文研、2019)など

沼野恭子[ヌマノキョウコ]
東京外国語大学教授(ロシア文学、比較文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

更紗蝦

33
NHK同行取材記録、講演、対談、評論をまとめ、アレクシエーヴィチという作家の人物像とその著作に迫った本です。アレクシエービチの「ドキュメンタリー文学」の手法は、一見、インタビューとの違いが分かりにくいですが、「精神をつかみ取る」とか「魂について話してもらう」という目的を持って対話しているという点においては、やっていることは結果的に精神分析にかなり近いのではないかと感じました。2021/08/18

Nobuko Hashimoto

28
作家アレクシエーヴィチを/と取材したNHKの番組の制作話や、徐京植氏との対談の再録、徐氏の文章、講演2本等を収めた本。章立てが著者別になっていて、本全体の記述は必ずしも時系列で編集されているわけではないので、重複もかなり多く、一冊の本としては流れが悪い。とはいえ、秘話や登場人物のその後なども読めるので資料的な価値はある。アレクシエーヴィチ入門としてよりは、彼女の著書を読んで、さらに知りたい、補いたい人に良いのではないか。ブログに記録。https://chekosan.exblog.jp/30699142/2021/09/23

コニコ

20
『戦争は女の顔をしていない』を読んで、その背景、著者がどんな方かを知りたくて手に取りました。2015年ノーベル賞受賞の時、日本では知られていなかった作家でしたが、1999年にいち早く、彼女の偉業を知り、番組作りに取り組んだNHKディレクターの語り、ノーベル賞受賞講演「負け戦」の収録、訪日時に行われたアレクシエーヴィチさんと作家、ソ・キョンシクさんとの対談など、盛りだくさんの豊かな本でした。多面的に元ソ連の状況や、アレクシエーヴィチさんの強靭な精神の出所がドストエフスキーからというのも知れて収穫でした。2022/04/22

yuki

10
とても考えさせられる一冊でした。学生に答えて「『人間であり続ける』作業は丹念に、孤独でも自分自身でしてゆくこと。それ以外にこの世界であなたを守ってくれるものはありません」という言葉が重く響きます。そして「抵抗の文化」がないという指摘にも深く共感しました。2021/12/06

みさと

6
『戦争は女の顔をしていない』などで知られるスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチを密着取材したドキュメント。戦争を生き抜いた「小さき人々」の声を丹念に聞き取り、将軍や英雄、国家の歴史ではなく、そこに生きた人の心・魂を通しての歴史を紡ぐ彼女と、シベリア、ミンスク、チェルノブイリ、福島をともに歩き、対話を重ねる。彼女は何を見、何を聞いたのか。「収容所」だった「ユートピア」のソ連時代を偉大な時代としていまだに心の中に抱きかかえたままの人たち。再び力を求める人たち。実現せぬ自由のために抵抗し、声を上げ続けるとは何か。2021/12/27

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