出版社内容情報
20世紀を代表する法哲学者、H.L.A・ハート。しかし、華々しい成功の影で彼の内面は常に不安に責め苛まれていた。日記やメモ、手紙などを駆使して、彼の思想と形成過程、波乱に満ちた人生を描いて話題を呼んだ評伝。上巻では、ユダヤ移民の子として生まれたハートが、弁護士、MI5職員を経て、日常言語学派の哲学を法学に移植し、法哲学を刷新していくまで。
目次
序章 内部のアウトサイダー
第1部 北と南(ハロゲイト、チェルトナム、ブラッドフォード;オックスフォードの奨学生;敗北から勝ち取った成功―ロンドンと法曹界)
第2部 変化と継続性(ジェニファー;法曹学院から軍情報部へ―MI5、結婚、そして父親になる;フェンスの向こう側からのオックスフォード)
第3部 黄金時代(法律家に哲学を売る―法理学講座)
著者等紹介
レイシー,ニコラ[レイシー,ニコラ] [Lacey,Nicola]
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授、オックスフォード大学ニュー・カレッジ/ユニバーシティ・カレッジ名誉フェロー。刑法・法理論・ジェンダー法学
中山竜一[ナカヤマリュウイチ]
大阪大学法学研究科教授。法理学・法思想史
森村進[モリムラススム]
一橋大学法学研究科特任教授。法哲学
森村たまき[モリムラタマキ]
国士舘大学非常勤講師。刑事法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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