出版社内容情報
植民地や占領地に暮らしていた三〇〇万人を超える民間人の引揚経験は、戦後長らく忘却・封印されてきた。国内外の一次資料を用いた国内・国際の政治要因からの実態解明と、引揚者の手記や聞取り調査などを用いた戦後社会と引揚者との関係解明とをあわせ行い、海外引揚の全容と、日本の脱植民地化の特質を明らかにする。
内容説明
植民地や占領地に暮らしていた300万人を超える民間人の引揚経験は、戦後長らく忘却・封印されてきた。国内外の一次資料を用いた国内政治過程、国際政治要因からの実態解明と、引揚者の手記や聞き取り調査などを用いた戦後社会と引揚者との関係解明とをあわせて行い、海外引揚の全容と、日本の脱植民地化の特質を明らかにする。
目次
序章 海外引揚研究の意義
第1章 「大日本帝国」の崩壊と海外引揚問題の発生
第2章 満洲国崩壊と在満日本人引揚問題―満洲
第3章 引揚体験にみる脱植民地化の特異性―台湾・中国本土
第4章 ソ連の北東アジア政策と日本人引揚問題―大連・北朝鮮・南樺太
第5章 救護から援護へ―京城日本人世話会と引揚者団体
第6章 引揚体験の記憶化と歴史認識―満洲引揚者の戦後史
第7章 慰霊と帝国―表象された引揚体験
終章 「大日本帝国」の清算と東アジアの脱植民地化
著者等紹介
加藤聖文[カトウキヨフミ]
1966年愛知県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大和証券に勤めた後、早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程単位取得退学。現在、人間文化研究機構国文学研究資料館准教授。専門は、日本近現代史・東アジア国際関係史・アーカイブズ(歴史記録)学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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