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出版社内容情報
難解さで知られる西田哲学。しかしその向こうには、はつらつとした、あるいは苦悩に沈む一人の人間の姿があった。西田の著作や日記、書簡、同時代人たちの記録をはじめ、膨大な資料を繙くことで、真理を求めて歩みつづけた哲学者の素顔をいきいきと描きだす。残された言葉の一つひとつに豊かな広がりを与える決定的評伝。
内容説明
波乱に満ちた生涯に迫り、魅力あふれる人間像を描き出す。著作や日記、書簡に加え、新資料も活用し、西田哲学にさらなる輝きを与える決定的評伝。
目次
1 「されとも余甚喜はす」―禅から哲学へ(「頂天立地自由人」―誕生から大学入学まで;東京大学で学ぶ;研究者への道―金沢・山口・東京)
2 「私の考を論理化する端緒を得た」―「純粋経験」と「場所」(『善の研究』の誕生;京都大学の教員として;『善の研究』を超えて―思索の発展;「場所」の思想と悲哀の人生)
3 「心身の軽きを覚ゆ」―「自己」から「世界」へ(「歴史」と「世界」の問題;一私人として―退職後の生活)
4 「世界がレアールになつた」―東洋と西洋のはざまで(時代のなかに立つ西田幾多郎;晩年の思索;流動する思索の終焉)
著者等紹介
藤田正勝[フジタマサカツ]
1949年生まれ。1978年京都大学大学院博士課程単位取得退学。1982年ドイツ・ボーフム大学ドクター・コース修了。京都大学名誉教授。哲学、日本哲学史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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