全国学力テストはなぜ失敗したのか―学力調査を科学する

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全国学力テストはなぜ失敗したのか―学力調査を科学する

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000614191
  • NDC分類 375.17
  • Cコード C0037

出版社内容情報

注目されるのは都道府県順位ばかり、テスト設計は中途半端、分析や活用も不十分、そもそも目的もブレブレ……莫大な予算をかけて、なぜこんなテストが行われているのか? 学力調査の専門家がその問題点と調査の考え方をわかりやすく解説するとともに、現状のテストを望ましい学力調査にするための道筋を提言。

内容説明

全国学力テストの何が問題?どんな学力調査が望ましい?専門家がイチから徹底解説&提言。

目次

第1章 全国学力テストをめぐる混乱(都道府県の順位競争;市町村別・学校別の平均正答率を公表する;全国学力テストの結果を評価に反映させる;学校現場の疲弊;専門家たちの批判;文部科学省の責任は?)
第2章 全国学力テストの歴史と概要(1950~60年代の全国学力テスト;40年の空白と学力低下論争;全国学力テストはなぜ求められたのか;全国学力テストの設計;全国学力テストが明らかにしたこと;2020年現在の全国学力テスト)
第3章 PISAから学ぶ学力調査の科学(PISA調査の概要;学力をどう測るか;社会調査の考え方;背景指標を取得する;PISAから知るのが難しいこと)
第4章 全国学力テストはなぜ失敗したのか(全国学力テストは学力を測っていない;「指導のためのテスト」と「政策のためのテスト」;全国学力テストの根本問題;「実態を把握する」という発想がない日本の教育;「学力テストを作るのは簡単だ」という思い込み)
第5章 全国学力調査を再建するために(今すぐにできること―既存のデータを活用しよう;何のために全国学力調査が必要なのか;理想的な全国学力調査はどのようなものなのか;実態把握を大事にする文化を育てよう)

著者等紹介

川口俊明[カワグチトシアキ]
福岡教育大学教育学部准教授。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。専門は教育学・教育社会学。文部科学省「全国的な学力調査に関する専門家会議」委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

8
図書館にて。「全国学力テスト」こと「全国学力・学習状況調査(2007年開始)」の失敗を論じたもの。読み進めると、“Oh…”と頭を抱えてしまう。実態調査のための社会学的な知見が全く採用されていない。そのために、教室で指導のために行われるテストが全国規模で実施されてるだけとなっている。結局、必要な社会調査データは補助的な調査によって得ている。50年前には都市と農村で学力差があったが、現在ではなくなっている。皮肉なことに、生徒の学力に結びつくのは学校の質ではなく、個々の家庭が裕福かどうかであった。2020/10/22

あわせ味噌

4
★4。冷静になって考えればおかしいことはすぐにわかる。けれど、誰も何もしない。特にこのテストの悲劇は本来なら生徒に寄り添うはずの教師の視線を強引に他の方向に向けてしまっていること。そこじゃない。そこじゃないはずなのに。となると、このテストはいったい誰のためにやっていること? それを暗に示してくれている。2021/01/23

大木 高人

1
非常に考えさせられた。現在の教育現場には、確かに「実態把握」の概念はあまりない。それは、専門知識が必要すぎるからだろう。教員養成カリキュラム内で、社会調査や教育測定について学ぶ機会はほとんどなく、研修でも無い。 こうした現場の測定リテラシーのなさも、学テの失敗理由だろう。 リテラシーを身につけるとともに、自分が学校内などでテスト設計をする際にはこの本の5章3節を見直したい。2020/12/29

12345125

0
仕事のために読みました。全学調やPISAについてわかりやすくその概要、求められた背景、調査の方法などを説明しています。とても読みやすい。PISAが生徒によって違う問題を解いているのは知りませんでした。考えればCBTだから当たり前か。2021/03/29

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