出版社内容情報
東京オリンピックが幻に終わった1940年。神武天皇即位から2600年とするこの年、日本統治下の満州で、日本プロ野球チームによるリーグ戦が開催された。しかし、これを契機にプロ野球は国策と戦争に翻弄されていく--。学生野球が盛んだった1920年に「職業野球」として始まり、蔑まれつつ、苦難の道を歩んだ日本プロ野球の埋もれた歴史を描き出す。
内容説明
東京オリンピックが幻に終わった1940年。神武天皇即位から2600年とするこの年、日本統治下の満州で、日本プロ野球チームによるリーグ戦が開催された。しかし、これを契機にプロ野球は国策と戦争に翻弄されていく―。学生野球が盛んだった1920年に「職業野球」として始まり、蔑まれつつ、苦難の道を歩んだ日本のプロ野球の埋もれた歴史を、河野安通志(1884‐1946)と孫孝俊(1901‐63)という日韓二人の野球人の運命を軸に克明に描き出す。
目次
プロローグ―感謝状と名刺
第1章 「武士道」をまとった「べーすぼーる」
第2章 日本初のプロ野球チームの主力はなぜ朝鮮人選手だったのか
第3章 満州の野球人になった孫孝俊
第4章 河野安通志、苦難の再挑戦
第5章 「満州リーグ」―紀元二六〇〇年のペルソナ
第6章 総力戦体制への悲しき擬装
第7章 その後の孫孝俊と満州野球界
エピローグ―喝采なき栄光
著者等紹介
坂本邦夫[サカモトクニオ]
1958年、埼玉県生まれ。明治大学商学部卒。業界紙、情報誌、編集プロダクションを経てフリーライター。ビジネス書を中心に幅広いジャンルで取材、執筆。日本のプロ野球や米国大リーグに関する書籍の製作にも多数かかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
しんさん
研修屋:城築学(きづきまなぶ)