出版社内容情報
【紀伊國屋書店チャンネル】
やりがいを感じないまま働く。ムダで無意味な仕事が増えていく。人の役に立つ仕事だけど給料が低い--それはすべてブルシット・ジョブ(ルビ:クソどうでもいい仕事)のせいだった! 職場にひそむ封建制やSM的力学を分析し、ブルシット・ジョブ発生のメカニズムを解明。仕事の価値を再考し、週一五時間労働の道筋をつける。『負債論』の著者による解放の書。
内容説明
やりがいを感じずに働いているのはなぜか。ムダで無意味な仕事が増えているのはなぜか。社会の役に立つ仕事ほどどうして低賃金なのか。これらの謎を解く鍵はすべて、ブルシット・ジョブにあった―。ひとのためにならない、なくなっても差し支えない仕事。その際限のない増殖が社会に深刻な精神的暴力を加えている。証言・データ・人類学的知見を駆使しながら、現代の労働のあり方を鋭く分析批判、「仕事」と「価値」の関係を根底から問いなおし、経済学者ケインズが1930年に予言した「週15時間労働」への道筋をつける。ブルシット・ジョブに巻き込まれてしまった私たちの現代社会を解きほぐす、『負債論』の著者による解放の書。
目次
序章 ブルシット・ジョブ現象について
第1章 ブルシット・ジョブとはなにか?
第2章 どんな種類のブルシット・ジョブがあるのか?
第3章 なぜ、ブルシット・ジョブをしている人間は、きまって自分が不幸だと述べるのか?(精神的暴力について、第1部)
第4章 ブルシット・ジョブに就いているとはどのようなことか?(精神的暴力について、第2部)
第5章 なぜブルシット・ジョブが増殖しているのか?
第6章 なぜ、ひとつの社会としてのわたしたちは、無意味な雇用の増大に反対しないのか?
第7章 ブルシット・ジョブの政治的影響とはどのようなものか、そしてこの状況に対してなにをなしうるのか?
著者等紹介
グレーバー,デヴィッド[グレーバー,デヴィッド] [Graeber,David]
1961年ニューヨーク生まれ。文化人類学者・アクティヴィスト。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授
酒井隆史[サカイタカシ]
1965年生まれ。大阪府立大学教授。専門は社会思想、都市史
芳賀達彦[ハガタツヒコ]
1987年生まれ。大阪府立大学大学院博士後期課程。専攻は歴史社会学
森田和樹[モリタカズキ]
1994年生まれ。同志社大学大学院博士後期貨程。専攻は歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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