出版社内容情報
誰もが知る稀代のジャーナリスト、田原総一朗。その半生を振り返りながら語る、宮澤喜一・田中角栄・中曽根康弘・小泉純一郎をはじめとする昭和~令和の大物政治家たちの隠されたエピソードと肉声、政権交代への期待と失望、令和に入り続く安倍一強体制への危惧……ジャーナリストとして自ら「総括」する決定版自伝。
内容説明
歴代首相の肉声、政策の裏の意図、知られざる駆引き…「現在」に帰結する戦後日本政治を総括する。
目次
大人たちの変節
思想的展開と逡巡
宮澤喜一と竹下登の軍隊観
特異の政治家 田中角栄
「風見鶏」中曽根の政治哲学
竹下・宮澤の興隆と衰退
乱世の仕掛け人 小沢一郎
橋本龍太郎の「変革と創造」
小泉純一郎「改革」への信念
自民党政権の凋落 安倍・福田・麻生
民主党政権への期待、そして失墜
安倍政権の「集団的自衛権」への執念
安倍一強体制と政治の変質
著者等紹介
田原総一朗[タハラソウイチロウ]
1934年滋賀県生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。東京12チャンネル(現・テレビ東京)を経てフリー。「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日系)の司会を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトシ@朝練ファイト
19
何よりも政治家本人にインタビューしている事を元に書かれているのを評価したい。2020/09/20
白河清風
15
宮澤はこれまで思っていた以上に有能な人だと思った。池田首相のブレーン時代平和憲法を盾に取り、非戦を貫いた。バブル崩壊では、いち早く公的資金の投入を打ち出した。(日の目を見ず)小沢の細川連立政権樹立への手腕、民主党政権成立への手腕はすごいと感じた。民主党鳩山政権で、普天間基地の移転先を最低でも県外と宣言したのにそれが出来ず辞任した。私が驚いたのは既に日米合同委員会で辺野古に決まっていたのだ。日本はまだ占領国だ。その後第二次安倍政権の元、秘密保護法の可決、安保法制強行採決、森友•加計疑惑など政治の劣化が進む。2021/08/04
紫の煙
11
著者の出発点と、田中角栄以降の政権裏話を簡潔にまとめた。宮澤喜一を高く評価するしているのと、細川からの非自民政権の訳の分からなさが印象的。この続きで、菅政権に言及していたら、かなり厳しそう。2021/01/23
ノザ@函館
2
ジャーナリスト田原総一郎さんの新著。 長年の取材による豊富な人脈を駆使した裏話は面白いですが、あまり予備知識がない人には難しい本かもしれません。
らんちあ
2
かなり本格的。局面で、実際に政治に関わっているのがいい。2020/07/24