性暴力被害を聴く―「慰安婦」から現代の性搾取へ

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性暴力被害を聴く―「慰安婦」から現代の性搾取へ

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  • サイズ 46判/ページ数 284p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000613828
  • NDC分類 368.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

性暴力を語ることは、被害者の心身に大きな苦痛を与え、困難を極める。そのため、韓国での証言が端緒となり、各国で行われた「慰安婦」の聞き取り活動は画期的なものであった。負の体験の聞き取りが歴史研究へもたらした意義と、広く現代史におけるオーラルヒストリーの形成を論じ、現代日本の性搾取との関連性をも明示する。

内容説明

性暴力を「語る」という行為は、被害者の心身に何をもたらすのか。その苦痛と困難を乗り越えるには、語り手の自主性を尊重し、主導権を委ねる聴き手の存在が不可欠なのだ。韓国での「慰安婦」サバイバーの聴き取りにおける「問うから聴くへ」の画期的転換は歴史研究に大きな意義をもたらした。さらに、日本のノンフィクションの書き手による先駆的な試み、そして現代の性搾取の現場の声から「聴く」ことの意味を問う。

目次

「問うから聴くへ」、そして「慰安婦」から現代の性搾取へ
第1部 韓国ではどう聴いてきたか(証言者中心主義とは何か―日本軍「慰安婦」被害者の証言研究の方法論とその意味;韓国の基地村女性の経験を聴く―フェミニズム・オーラル・ライフ・ヒストリーの挑戦)
第2部 日本ではどう聴いてきたか(語るにまかせて;語れない記憶を聴く―「慰安婦」サバイバーの語り;聞く歴史のなかで 川田文子『赤瓦の家』を受けとめる;AV性暴力被害を聴く―語り出した被害者と聴く者の責任)
第3部 「聴くこと」を阻むもの/「聴くこと」が切り拓く未来(日本社会で「慰安婦」被害を「聴くこと」の不可能性と可能性―ポスト・サバイバー時代に被害証言を未来へ受け渡すために;阻まれた声を通して性暴力を再考する―黒川遺族会の実践から;“沈黙の証言”を聴く―沖縄の「集団自決」と軍隊の性暴力;「慰安婦」問題と現代の性搾取―「なかったこと」にさせない)

著者等紹介

金富子[キムプジャ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)共同代表。ジェンダー論・植民地朝鮮ジェンダー史・現代韓国性売買研究

小野沢あかね[オノザワアカネ]
立教大学文学部史学科教授、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWW RAC)運営委員。日本近現代史・女性史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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海恵 ふきる

9
インタビュアー側が観念的被害者像に囚われて性被害の実態を歪曲してしまうことを避けるために、語りの主導権をサバイバー自身に委ねる「証言者中心主義」に立つ方法が採用されている。歴史における記憶とは文献に記録されているものだという認識を持っていた私にとって、言語化されない心情まで捉えようとする第4章の試みは驚くべきものだった。笑いやため息など明確に表に現れる感情表現だけではなく、沈黙までも記録していることは特筆しておかねばならない。また、語ることで傷ついた女性はいなかったのだろうか?2021/01/15

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