出版社内容情報
父の緊急入院をきっかけに,異母兄の存在を知らされた著者.現役証券マンによる渾身のノンフィクション.
内容説明
父が緊急入院した!駆けつけた病院で聞かされたのは、父の容体と、異母兄の存在だった。その日から、見知らぬ家族、そして岩波映画製作所で働いていたという父の青春をたどる旅がはじまる。家族とは、そして、自分とは…。
目次
第1章 緊急入院
第2章 映画の青春
第3章 第二の人生
第4章 もう一つの家族
第5章 残された作品
エピローグ
著者等紹介
町田哲也[マチダテツヤ]
1973年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。大手証券会社に勤務する傍ら、小説を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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チェアー
15
胸が痛すぎてつらい。しかし読んでしまう。「輝かしかった」父の時代を探り、まだ見ぬ「兄」を追う。しかし、そこには鈍く灰色の世界があり、予想していた輝かしさはない。なら、父は何を支えに生きてきたのか。答えは毎日の普通の暮らしのなかにあった。だれにでもある話でありながら、唯一の話になっている。父探しは自分探しであり、最後は何のために父を追いかけているのかわからなくなっていると思うが、自分を見つめるため、彼は追い続けたのだろう。2019/12/19
林芳
0
なかなかここまで赤裸々に書けるものではないですね。2022/12/20