“女流”放談―昭和を生きた女性作家たち

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“女流”放談―昭和を生きた女性作家たち

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  • サイズ B6判/ページ数 422p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000613118
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長い年月を経て,偶然「発掘」された未公表インタビューの数々.驚くほど率直に語られた奇跡の記録!

はじめに プロジェクト前史

? 明治生まれの先駆者たち
 1.佐多稲子(1904-1998) 「「女は怖い」は男の逃げ口上,いつも悪い事やってるから」
 2.円地文子(1905-1986) 「私の文学熱と父は関係ありません,すべては祖母の影響です」

?「戦中派」の戦後
 3.河野多惠子(1926-2015) 「我慢を快楽へとひっくり返してしまう,まさに倒錯ね」
 4.石牟礼道子(1927-2018) 「詩人というのは要するに,人間と神様を?ぐ役割です」
 5.田辺聖子(1928-) 「文学修行の厳しさに耐えかねて堕落した田辺聖子(爆笑)」
 6.三枝和子(1929-2003) 「私は男性の視点だけで戦争を捉えたくないのです」
 7.大庭みな子(1930-2007) 「女は男よりずっと自信があると思いますよ」
 8.戸川昌子(1931-2016) 「子どもとは時間を盗み食べてしまう生き物です」

?「戦後派」の憂鬱
 9.津島佑子(1947-2016) 「私,歳を取ると男女同じになっちゃう気がするの」
 10.金井美恵子(1947-) 「女性作家だという意識なしで読んでもらいたい」
 11.中山千夏(1948-) 「女に男が描けないのではなく,他人を描くのが難しいのです」
 エッセイ“女流文学”が文学になる日…………… イルメラ・日地谷=キルシュネライト

特別編 瀬戸内寂聴(1922-) 「それは本当のことを私が書いたから,男が隠しておきたいことを」

解説 二〇一九年の今から八〇年代のあの頃へ…………… 伊藤比呂美

あとがき

イルメラ・日地谷=キルシュネライト[イルメラ ヒジヤ キルシュネライト]
編集

内容説明

三十余年の永い眠りの時を超えて奇跡的に日の目を見た貴重な生の声。一九八二年春、編者は、数か月の日本滞在中に、当時活躍中の女性作家たちに公衆電話からアポイントを入れ、突撃インタビューを敢行した。まだ駆け出しのドイツ人日本文学研究者であった聞き手に対し、驚くほど率直に、またくつろいで親密に語る各年代の作家たちの本音とは?当時は実現しなかった瀬戸内寂聴氏への特別インタビューも収録。解説は、詩人の伊藤比呂美氏による。

目次

1 明治生まれの先駆者たち(佐多稲子(1904‐1998)「「女は怖い」は男の逃げ口上、いつも悪い事やってるから」
円地文子(1905‐1986)「私の文学熱と父は関係ありません、すべては祖母の影響です」)
2 「戦中派」の戦後(河野多惠子(1926‐2015)「我慢を快楽へとひっくり返してしまう、まさに倒錯ね」
石牟礼道子(1927‐2018)「詩人というのは要するに、人間と神様を繋ぐ役割です」
田辺聖子(1928‐)「文学修行の厳しさに耐えかねて堕落した田辺聖子(爆笑)」
三枝和子(1929‐2003)「私は男性の視点だけで戦争を捉えたくないのです」
大庭みな子(1930‐2007)「女は男よりずっと自信があると思いますよ」
戸川昌子(1931‐2016)「子どもとは時間を盗み食べてしまう生き物です」)
3 「戦後派」の憂鬱(津島佑子(1947‐2016)「私、歳を取ると男女同じになっちゃう気がするの」
金井美恵子(1947‐)「女性作家だという意識なしで読んでもらいたい」
中山千夏(1948‐)「女に男が描けないのではなく、他人を描くので難しいのです」)
特別編 瀬戸内寂聴(1922‐)「それは本当のことを私が書いたから、男が隠しておきたいことを」

著者等紹介

日地谷=キルシュネライト,イルメラ[ヒジヤキルシュネライト,イルメラ] [Hijiya‐Kirschnereit,Irmela]
1948年ドイツ生まれ。一橋大学助教授、トリーア大学教授等を経て、現在、ベルリン自由大学日本学科教授。この間に、同大学日本学科主任教授、フリードリヒ・シュレーゲル文学研究大学院長、東京のドイツ日本研究所所長およびヨーロッパ日本研究協会会長を務める。専門は日本文学・日本文化。ドイツ学術界で最も権威あるライプニッツ賞、人間文化研究機構の日本研究功労賞などを受賞。ベルリン・ブランデンブルグ学士院会員、ヨーロッパ学士院会員、レオポルディーナ・ドイツナショナル学士院会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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もりくに

76
(追記)このインタビュー集には、イルメラさんの「”女流文学”が文学になる日ー女性作家が洩らした”生”の声」と題した長い解説的なエッセイが巻末にある。対話を総括して、二つ指摘している。一つは驚くほど正確に将来を見通した洞察力。もう一つは歴史の中のある時代に捕らわれて避けられない制約。70年代、世界各地で女性運動が活発化し、1975年、「国際婦人年世界会議」がメキシコで開催され、与謝野晶子の「山の動く日」が朗読された。そんな時期に「日本文学」を学んでいた彼女は、「明治以降の日本の女性文学」をテーマとした。→2022/06/28

もりくに

69
40年近く前にドイツ女性日本文学者によって行われた日本「女性」作家のインタビュー集が何故、最近出版されたのか?インタビューアーの「イルメラ・日地谷・キルシュネライト」さんは、詩人の伊藤比呂美さんと、1990年に行われた日・独女性作家文学会議で知り合い、長い交友関係があった。2016年、このインタビュー集をイルメラさんが披露すると、伊藤さんは強い興味を示した。40年近く前のもので当時の社会のひだから出てきたものだが、「普遍的」だと感じ、編集者に繋ぎ、日の目を。タイトルは当時、一般的に使われていた「女流」!→2022/06/23

あ げ こ

12
若い時分の自分が佐多稲子や河野多惠子や大庭みな子や津島佑子を読んで来たことは、まったく正しかったと思う。彼女たちによって開かれて来たのだと、改めて思う。勿論共感できない発言は多いのだ。むしろ自分は彼女たちのその、性にまつわる発言の多くを幻想として、如何にそれが幻想に過ぎないか、暴き出して打ち砕いて解体して壮大に書き直してしまうような小説にこそ慰撫されて来たのだと思うし、けれどだからと言って、彼女たちの小説を読んだ記憶を抜きにして、彼女たちの小説をなかったことにして本を読んで行くことは出来ないとも思うのだ。2022/11/03

けいこう

4
インタビュー集なのだけど、ちょっと違うような感じもして、変な話だけど青春小説っぽくすらある。語り手がいて、語り手とは編者のことである、語り手の「私」がつよい、といえばよいのか。どこか噛み合っていないようなインタビューも、終わりの方に収録された編者によるエッセイを通すと切実な感じがする。伊藤比呂美による解説も良かった。通常「解説」という「作品」の外側におかれるものもしっかりと欠かせないものとして収録されている。2019/09/10

わい

3
あれっ!?私これ登録してなかったな…!!?神保町で、販売記念としてキルシュネライトさんと上野千鶴子のトークがあったのよ〜!そして、買ってよかった。というか、こんな素晴らしいインタビューが30年も眠っていただなんて……!!掲載許可が降りなかったかたもいたとかで、大変残念…。石牟礼道子さん目当てで買ったところもあるのだけれど、だれだっけ、インタビュアーの著者にガンガン質問ぶつけてる作家さんもいて面白かった。インタビューというよりも対話に近い内容で、著者の視点も興味深い。読み返したくなってかたな〜。2022/01/11

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