源氏物語越境論―唐物表象と物語享受の諸相

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源氏物語越境論―唐物表象と物語享受の諸相

  • 河添 房江【著】
  • 価格 ¥12,100(本体¥11,000)
  • 岩波書店(2018/12発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 444p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000613064
  • NDC分類 913.36
  • Cコード C3091

出版社内容情報

唐物表象をはじめとする異文化接触の痕跡と,多様なメディア変奏,二つの越境性から作品の生命力に迫る.

序 二つの越境――異文化接触とメディア変奏

凡 例


第?部 東アジア世界のなかの平安物語

第一編 威信財としての唐物
 第一章 『竹取物語』と東アジア世界――難題求婚譚を中心に
 第二章 『うつほ物語』の異国意識と唐物――「高麗」「唐土」「波斯国」
 第三章 『枕草子』の唐物賛美―― 一条朝の文学と東アジア

第二編 『源氏物語』の和漢意識
 第一章 高麗人観相の場面――東アジア世界の主人公
 第二章 唐物派の女君と和漢意識――明石の君を起点として
 第三章 梅枝巻の天皇――嵯峨朝・仁明朝と対外関係
 第四章 和漢並立から和漢融和へ――文化的指導者としての光源氏

第三編 異国憧憬の変容
 第一章 平安物語における異国意識の再編――『源氏物語』から平安後期物語へ
 第二章 『栄花物語』の唐物と異国意識――相対化される「唐土」
 第三章 平家一族と唐物――中世へ


第?部 『源氏物語』のメディア変奏

第一編 源氏絵の図像学
 第一章 「源氏物語絵巻」と『源氏物語』――時間の重層化と多義的な解釈
 第二章 「橋姫」の段の多層的時間――抜書的手法と連想のメカニズム
 第三章 「源氏物語絵巻」の色彩表象――暖色・寒色・モノクローム
 第四章 源氏絵に描かれた衣装――図様主義から原文主義へ
 第五章 源氏絵に描かれた唐物――異国意識の推移

第二編 源氏能への転位
 第一章 『葵上』と『野宮』のドラマトゥルギー――葵巻・賢木巻からの反照
 第二章 『半蔀』のドラマトゥルギー――夕顔巻からの転調
 第三章 『住吉詣』のドラマトゥルギー――澪標巻のことばへ

第三編 近現代における受容と創造
 第一章 国民文学としての『源氏物語』――文体の創造
 第二章 現代語訳と近代文学――与謝野晶子と谷崎潤一郎
 第三章 翻訳と現代語訳の異文化交流――世界文学へ


初出一覧
あとがき
索 引

河添 房江[カワゾエ フサエ]
著・文・その他

内容説明

『源氏物語』は、古代から現代まで、時間と空間を越えて様々な領域に越境を続けてきた作品である。唐物表象をはじめ作品そのものに織り込まれている異文化接触の痕跡と、図像化や翻訳などメディアの上での多様な変奏、二つの「越境」性についての精緻な考察を通して、『源氏物語』の計り知れない生命力に迫ることを試みる。

目次

序 二つの越境―異文化接触とメディア変奏
第1部 東アジア世界のなかの平安物語(威信財としての唐物;『源氏物語』の和漢意識;異国憧憬の変容)
第2部 『源氏物語』のメディア変奏(源氏絵の図像学;源氏能への転位;近現代における受容と創造)

著者等紹介

河添房江[カワゾエフサエ]
1953年生まれ。1977年東京大学文学部卒業。1985年同大学院人文科学系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在、東京学芸大学教育学部教授。一橋大学大学院言語社会研究科連携教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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もち

1
唐物についての考察が読みたくて読み始めたが、源氏能と源氏物語の差異や、翻訳に関しての箇所が自分には面白かった。 401頁「翻訳者たちが、どの時代のどの文体を選択するかについて考察することは、逆にその翻訳者が自国の文学をどのように捉えているかを浮き彫りにすることにもなる。翻訳者がイメージする『源氏物語』の文体の特徴と、翻訳者によって選択された自国の文体の出会ったところに、翻訳の文体が創出されるからである」2024/02/06

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