出版社内容情報
リフトン、ハーマンなどを筆頭に、イェール大学で行われた会合に参集した精神科医・心理学者たちが、トランプ政権に突きつけた話題沸騰の告発の書。常識破りの大統領がもたらす危険を専門家の立場から多面的に論じる。
内容説明
リフトン、ハーマンなど著名人を筆頭に、全米から精神科医・心理学者たちが、名門イェール大学で行われた会合に参集。直接診断していない有名人に対して精神科医がコメントを出してはいけないという倫理規定を超えて、トランプ大統領の数多くの言動がアメリカの政治社会および国際政治、そして個々人にもたらす危険を多面的に論じた。専門家の社会的責任とは何かをも問う、話題沸騰の書。
目次
プロローグ 専門家と政治(ジュディス・ルイス・ハーマン;バンディ・X.リー)
序 私たちには警告する義務がある(バンディ・X.リー)
第1部 トランプ現象(病的ナルシシズムと政治―致死性毒素の発生(クレイグ・マーキン)
『トランプ自伝』の著者として―彼の自己破壊的行動のルーツ(トニー・シュワルツ)
トランプは人を信頼することができない(ゲイル・シーヒー) ほか)
第2部 トランプ・ジレンマ(精神科医はトランプの精神状態についてのコメントを控えるべきか(レオナルド・L.グラス)
見えるものは見る、知っていることは言う―精神科医としての責任(ヘンリー・J.フリードマン)
問題は危険性である。精神疾患ではない(ジェームズ・ギリガン) ほか)
第3部 トランプ・エフェクト(トラウマと時間と真実とトランプ―大統領が治癒を停止させ危機を促進する時(ベティ・P.テン)
トランプ不安障害―アメリカ国民の半数以上が罹患(ジェニファー・コンタリノ・パニング)
大統領からの精神的虐待(ハーパー・ウェスト) ほか)
エピローグ 専門の垣根を越えて(ノーム・チョムスキー)
著者等紹介
リー,バンディ・X.[リー,バンディX.] [Lee,Bandy X.]
神学修士。イェール大学医学部法と精神医学講師。イェール大学で学位取得後、ベルビューでのインターン、マサチューセッツ総合病院チーフレジデント、ハーバード大学医学部研究員、NIMH(国立精神保健研究所)フェローを経て現職。最重度警備刑務所での勤務経験を持ち、イェール大学「暴力と健康」研究グループ創始者の一人。WHOの暴力予防共同研究者グループを主導。これまで一〇〇本以上の医学論文を執筆、一一冊の学術書を編集、教科書『暴力』著者
村松太郎[ムラマツタロウ]
東京都生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学医学部精神・神経科准教授。医学博士。日本精神神経学会精神科専門医、指導医。精神保健指定医。日本医師会認定産業医。法と精神医療学会副理事長。日本司法精神医学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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