闘争の場としての古代史―東アジア史のゆくえ

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闘争の場としての古代史―東アジア史のゆくえ

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  • サイズ 46判/ページ数 424p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000612760
  • NDC分類 220
  • Cコード C0022

出版社内容情報

東アジア地域における歴史認識の共有はいかにすれば可能か。古代史研究の一国史観からの解放の道筋を探る。

内容説明

近代以降の歴史研究、とりわけ古代史は、ナショナル・アイデンティティの源泉としての役割を担わされ、現実の政治状況に深く根ざしながら展開されてきた。東アジア地域において、それぞれの「国民国家の物語」を超える古代史像を共有することはいかにすれば可能なのか。朝鮮半島を中心に古代国家の形成過程と地域文化を研究してきた著者が、東アジアの歴史学の未来を展望する。

目次

第1部 国民国家の物語(古代史にみる国民国家の物語―日本とアジアを隔てるもの;近代国家の形成と「日本史」「日本文化」の発生―新たな東アジア論のために;三韓征伐―古代朝鮮支配の言説 ほか)
第2部 出土文字資料と境界(出土史料は境界を越えることができるのか;表象としての広開土王碑文;石刻文書としての広開土王碑文)
第3部 植民地と歴史学(コロニアリズムと近代歴史学―植民地統治下の朝鮮史編修と古蹟調査を中心に;朝鮮王朝の象徴空間と博物館;植民地期朝鮮におけるマルクス主義史学―白南雲『朝鮮社会経済史』を中心に ほか)

著者等紹介

李成市[リソンシ]
1952年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。専門は古代東アジア史、朝鮮史。博士(文学)。東アジアの古代国家の形成過程、地域文化の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さとうしん

13
朝鮮古代史あるいは「東アジア」史の史学史や歴史認識をめぐる論集だが、戦後に韓国の研究者が主張した広開土王碑改竄説に、日本の研究者が強い批判を浴びせたことについて、「実証史学」の名のもとに自らの民族主義的な体質を自白した、碑文研究の歴史そのものが帯びる自らのイデオロギー性に無自覚と批判しているのが面白い。今日の歴史認識をめぐる議論も日本側が「客観性」「冷静さ」を装いつつも民族主義から自由になれていないのではないか。そういったことを考えさせられる。2018/12/06

八八

5
古代史と聞くとある種のロマン的情景が浮かび、近現代史という非常にポリティカルな問題が溢れる世界とは別の様に感じてしまう。が、しかし、実は古代史こそが近代の産物である側面を帯びており、ナショナリズムやコロニアリズムなどの問題が反映されていた。タイトルにある通りに正にイデオロギーの闘争の場であった事を著者は暴く。有名な広開土王碑は勿論のこと津田左右吉などに切り込み、日本と朝鮮の関係を中心に"古代史"の虚像を照射する刺激的な著作である。古代史ではなく近現代史を学ぶ者こそ読むべきであろう。2019/07/03

非実在の構想

1
歴史研究は現代の立場による偏向から逃れられないことを丁寧に追っていて良い。2018/10/14

中村禎史

0
近代の東アジア情勢の古代史の見方に対する影響を論じた論文集。(私は一部しか読んでいない) 広開土王碑文について: 昔、広開土王碑文は古代日本の朝鮮支配を裏付ける、と習ったが、これは事実では無かった可能性が高い。この説は、1775字に及ぶ碑文全体の内の32文字だけの解釈を基にしている。そこには欠字もあって、恣意的な解釈の入り込む余地が大きい。その32文字の解釈は、1883年に日本陸軍参謀本部の密偵が入手した王碑の墨本(拓本では無い)を基に始められたものであり、碑文全体に対する検討では無かった。(続く)2023/04/06

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