MARCH〈2〉ワシントン大行進

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  • サイズ B5判/ページ数 192p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784000612647
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

南部にむかうバスに乗って、人種による座席の区別を破るフリーダム・ライドに参加したジョン・ルイス。若者たちの果敢な行動は社会を揺り動かしていく。そしてワシントン大行進で運動は頂点に達したかにみえたが……。

内容説明

ナッシュビルでの座り込みが成功したあと、ジョン・ルイスは非暴力の手段を通じて世界を変える運動にますますのめり込んでいく。だが仲間とともにバスに乗り込んで向かった深南部では、かつてない試練に向き合うことになった。容赦のない暴行、残忍な警察、放火、殺人…。若い運動家たちは引き裂かれるような恐怖にさいなまれながら、時には命を危険にさらしてまで闘いつづける。その勇気はマーティン・ルーサー・キング牧師をはじめとする指導者や、政治家たちの心をも動かしていった。やがてSNCC(学生非暴力調整委員会)の委員長に選出されたジョン・ルイスは、1963年のワシントン大行進に最年少の演説者として登壇する。アメリカ公民権運動の歴史を振り返る“MARCH”三部作。フリーダム・ライドからワシントン大行進までの日々を描く、激動の第二巻。

著者等紹介

ルイス,ジョン[ルイス,ジョン] [Lewis,John]
1940‐。公民権運動において重要な役割を果たしたことで広く知られる。アラバマ州の農村で生まれ育ち、牧師を志す。神学校在学中に参加したランチ・カウンターでの座り込みのデモを皮切りに、多くの運動に参加し、公民権運動において、数々の重要な場面に立ち会った。1963年から1966年までSNCC(学生非暴力調整委員会)の委員長を務める。1963年のワシントン大行進では23歳で最年少の演説者となった。1965年にセルマからモンゴメリーへのデモ行進を率い、アラバマ州警察から激しい暴行を受ける。「血の日曜日事件」として知られるこの事件は、1965年の投票権法の成立をうながした。1987年よりジョージア州5区選出の米国下院議員

押野素子[オシノモトコ]
翻訳家。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、レコード会社勤務を経てハワード大学ジャーナリズム学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

1959のコールマン

55
☆5。いよいよ行動は「フリーダム・ライド」にうつる。が、ここでも暴力がそれを押さえ込もうとする。暴徒も出てくる。バスが放火される。KKKも出てくる。警察は見て見ぬ振りか、もしくは逮捕→刑務所送りか。理由は白人と黒人が一緒のバスに乗っている。ただそれだけ。大いなる不条理。結構きつい。でもそれにも負けず運動を続ける。刑務所に入れられても歌を歌い続ける。なお、ほんのちょっとだがマルコムXも登場。でもp135のシーンがこの巻のハイライトだろう。白人警官「おい、何が欲しいんだ?」黒人少女「じゆう」。2020/08/20

たまきら

27
2月はアメリカでは「黒人月間」と定められ、20日はキング牧師の日で祝日です。この時期にこの本を読んだのもご縁な気がしました。勤務する会社はアメリカ企業が本社なので、社のイントラネットにアクセスするとこの日はキング牧師一色でした。この本を読みながら出社したので、感慨深かった。DCで十代を過ごした自分には色々追体験もできる一冊です。3冊目が楽しみ。2020/01/21

ochatomo

18
バスとターミナル内人種隔離・差別を禁止した最高裁判決確認のため1961年CORE(人種平等会議)が企画しSNCCが続行した壮絶なフリーダム・ライドを描く SCLC(南部キリスト教指導者会議)は1963年ティーンエイジャーに非暴力の手法を教えバーミングハムのデモは放水と犬に襲われ、NAACP(全国黒人向上委員会)のエドガー・エバーズ氏は自宅前で銃殺という状況の中、SNCC委員長に就任したジョン・ルイス氏はビッグ・シックスの1人としてワシントン大行進に関わり、最年少の演説者となる 元本2015年 2018刊 2020/03/02

かふ

15
「ワシントン大行進」というとキング牧師の演説かと思うのだが、このコミックで描かれているキング牧師は生ぬるい。1963年の「フリーダム・ライダーズ」(黒人が自由にどこにでもいける運動)での白人至上主義者からのヘイトと暴力、その中で犠牲になった黒人。ジョン・ルイスの「ワシントン大行進」の演説はその現実とまさに今やるべきことを伝えている。未来の夢物語ではない。この漫画の途中で一瞬だけマルコムXとの邂逅が描かれているのは、非暴力主義者だけれども彼への共感もあるのだろう。その狭間で揺れ動くのだ。2020/09/09

まると

14
第2巻はフリーダムライドからキング牧師の演説で有名なワシントン大行進までを収録。南部州で運動に対する暴力が激しさを増す中、運動の内部でも様々な葛藤を生む姿がリアルに表現される。オバマ政権誕生は著者にとって大変な偉業と映ったのだろう。オバマ末期にはこの本のほか、「地下鉄道」やタナハシ・コーツの作品も全米図書賞に選ばれ、黒人の権利擁護の風潮が広がっていただけに、直後のトランプ政権誕生は何という逆説めいた結果だったか。BLMデモが盛んになる中、今夏死去したルイス氏は、今大統領選の結果を見届けたかったに違いない。2020/11/29

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