出版社内容情報
GHQ草案をもとに成立した日本国憲法。しかし、その草案に「平和」の二文字はなかった。では、「平和」の理念はどこから来たのか。“敗戦国”からの脱却をめざし、知力を闘わせ実利を追求した、9条誕生までの一年八カ月を追う。
内容説明
GHQ草案をもとに成立した日本国憲法。しかし、その草案の条文に「平和」の二文字はなかった。では、憲法の柱となる「平和」の理念はどこから来たのか?公刊された『昭和天皇実録』のほか、NHKスペシャルの取材で明らかとなった新資料や証言を読み解き、理念形成の過程を緻密に再構築、9条・平和主義の出発点を探る。昭和天皇の勅語、幣原喜重郎首相の提案、そして衆議院小委員会での熱い議論をへて、9条が誕生するまでの一年八カ月を追う迫真のドキュメント。
目次
第1章 “平和国家”それは天皇の勅語から始まった
第2章 昭和天皇の憲法改正調査
第3章 広がる「平和国家建設」
第4章 戦争放棄は誰が提案したのか
第5章 GHQ密室の九日間
第6章 GHQ草案受け入れへ
第7章 日本政府とGHQの折衝
第8章 帝国議会での論争
第9章 九条誕生
第10章 平和国家への道
エピローグ―東北で憲法を考える
著者等紹介
塩田純[シオタジュン]
1960年東京都生まれ。東京大学文学部社会学科卒。1983年NHK入局。文化・福祉番組部エグゼクティブ・プロデューサー。日本・アジアの近現代史のドキュメンタリーに取り組む。主な番組に、NHKスペシャル「東京裁判への道」(放送文化基金賞本賞)、同「日中戦争」(文化庁芸術祭大賞)、同「日本国憲法 誕生」(文化庁芸術祭優秀賞)、BSドキュメンタリー「アジアに生きる子どもたち お母さんに会いたい」(イタリア賞グラナロロ特別賞)など、ETV特集「シリーズ 日本と朝鮮半島2000年」などで芸術選奨文部科学大臣賞を個人で受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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