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  • サイズ B6判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000612173
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

料理、植物、言葉、文化、政治、信仰、そしてアイデンティティ……。端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類い稀なる文筆家。二人の対話はこの星を駆けめぐり、やがて人間の原点に迫ってゆく。『図書』の好評連載を単行本化。

内容説明

ロンドンで働くムスリムのタクシー運転手やニューヨークで暮らす厳格な父を持つユダヤ人作家との出会い、カンボジアの遺跡を「守る」異形の樹々、かつて正教会の建物だったトルコのモスク、アラビア語で語りかける富士山、南九州に息づく古語や大陸との交流の名残…。端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類稀なる文筆家との邂逅から生まれた、人間の原点に迫る対話。世界への絶えざる関心をペンにして、綴られ、交わされた20通の書簡。

目次

梨木香歩より師岡カリーマ・エルサムニーへ(共感の水脈へ;変わる日本人、変わらない日本人;個人としての佇まい;繋がりゆくもの、繋いでゆくもの;今や英国社会の土台を支えている、そういう彼らを ほか)
師岡カリーマ・エルサムニーより梨木香歩へ(行き場をなくした祈り;渡り鳥の葛藤;人類みな、マルチカルチャー;オリーブの海に浮かぶバターの孤島に思うこと;境界線上のブルース ほか)

著者等紹介

梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生。作家の他、エッセイもある

師岡カリーマ・エルサムニー[モロオカカリーマエルサムニー]
1970年生。文筆家。東京で日本人の母とエジプト人の父との間に生まれる。カイロ大学政治経済学部卒業後、ロンドン大学で音楽を学ぶ。現在、執筆活動の傍ら、NHKラジオ日本でアラビア語放送アナウンサーを務め、複数の大学で教鞭を執る。著書の他、訳書もある。東京新聞で「本音のコラム」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

129
その作品は苦手なのにエッセイだとものすごく共感してしまう作家さんの代表が村上春樹さんや角田光代さん、小川洋子さん。梨木香歩さんは、その反対だなと思った。彼女のエッセイや このような往復書簡であらわされるご自身の感性に、私はあまり同調できない。きれいな言葉が並んでいるな、と思った。梨木さんは、これからは作品だけ読んでいきたい、と思う。2019/07/26

jam

122
歩み寄れずにいるのは、人も国も宗教も同じだ。恋は束の間だが、憎悪は深く、己が身を焼きつくすまで消えることはない。だから、理解し合うことは、生半可なことではない。寛容とは、理不尽をも受け容れることである。燻り続ける過去の断片に囚われる人間が、それでも、永い時間をかけ心の在りようを変化させていくこと。それは、経験と智により未来を拓いていくことでもあり、諦め、慣れることでもある。凪は、他者から与えられるものではない。この星に生きる全ての人間が悲しみを湛え生きていることに思いを馳せること。それも赦しの形だと思う。2017/12/15

ちゃちゃ

104
私たちが住む小さな星には、意識的無意識的にかかわらず、偏狭なナショナリズムに囚われ、紛争や齟齬が絶えない。それが如何に愚かなことか。寛容の精神を言葉で説くことはたやすい。しかし、私たちは頭で分かっていても、知らぬまにその流れの中に自己を見いだし茫然と立ち尽くすことがある。ISの脅威が続く中、イスラームへの理解を深めるべく「深い共感の水脈」を探る、お二人の姿勢のなんと真摯なことか。民族、文化や宗教の差異を超えて、互いを尊重しながら誠実に向き合う。「絶えざる関心の鍬」を持つことが相手を受容するための第一歩だ。2017/11/05

美登利

97
梨木さんの小説が大好きなので借りてみましたが。往復書簡とは知らず、しかも哲学的で世界的なテーマと普段触れることのない外国の地名がたくさん出てきて、途中で読むのをやめようかと思いました。ぎこちなさが感じられた何通かの手紙のあと、段々とお二人がお互いを知るにつれ堅苦しかった話題にも変化が出はじめ、そのまま最後まで読めました。あとがきが一番良かったかもしれません(笑)何度も出てくるけれど意味が分からない言葉を調べてみようと思います。カリーマさんの文章はとても読みやすいと感じました。 2018/01/03

のぶ

95
非常に深い往復書簡だった。元来、イスラムについてもっと知りたい、という梨木さんの企画から始まったもののようだが、その内容はテロ問題やISの存在等、イスラムの持つ文化の垣根について書かれているのはもちろんの事、それだけに留まらず、日本という国や日本人についても浮かび上がらせることに成功している。さらに人間の死生観も踏み込んでいて、哲学的なものをも感じる部分もあった。手紙のやり取りだけでこれだけのものを作り上げた梨木果歩さん、師岡カリーマ・エルサムニーさんと、この企画を本にした出版社にも敬意を表したい。2017/12/03

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