出版社内容情報
料理、植物、言葉、文化、政治、信仰、そしてアイデンティティ……。端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類い稀なる文筆家。二人の対話はこの星を駆けめぐり、やがて人間の原点に迫ってゆく。『図書』の好評連載を単行本化。
内容説明
ロンドンで働くムスリムのタクシー運転手やニューヨークで暮らす厳格な父を持つユダヤ人作家との出会い、カンボジアの遺跡を「守る」異形の樹々、かつて正教会の建物だったトルコのモスク、アラビア語で語りかける富士山、南九州に息づく古語や大陸との交流の名残…。端正な作品で知られる作家と多文化を生きる類稀なる文筆家との邂逅から生まれた、人間の原点に迫る対話。世界への絶えざる関心をペンにして、綴られ、交わされた20通の書簡。
目次
梨木香歩より師岡カリーマ・エルサムニーへ(共感の水脈へ;変わる日本人、変わらない日本人;個人としての佇まい;繋がりゆくもの、繋いでゆくもの;今や英国社会の土台を支えている、そういう彼らを ほか)
師岡カリーマ・エルサムニーより梨木香歩へ(行き場をなくした祈り;渡り鳥の葛藤;人類みな、マルチカルチャー;オリーブの海に浮かぶバターの孤島に思うこと;境界線上のブルース ほか)
著者等紹介
梨木香歩[ナシキカホ]
1959年生。作家の他、エッセイもある
師岡カリーマ・エルサムニー[モロオカカリーマエルサムニー]
1970年生。文筆家。東京で日本人の母とエジプト人の父との間に生まれる。カイロ大学政治経済学部卒業後、ロンドン大学で音楽を学ぶ。現在、執筆活動の傍ら、NHKラジオ日本でアラビア語放送アナウンサーを務め、複数の大学で教鞭を執る。著書の他、訳書もある。東京新聞で「本音のコラム」を連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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