出版社内容情報
日本のみならず、世界の演劇界を牽引した演出家・蜷川幸雄。常識外ともいえる演出手法をとりながら、常に時代の中心にあり、演劇界の頂点に君臨し続けた。一方で安住することを嫌い、古いものを壊し、新しい血を入れることに迷いがなかった。権力と孤独、王道と異端、中央と辺境――相反するものの間で格闘し続けた、その生涯を綴る。
内容説明
日本のみならず、世界の演劇界を牽引した演出家・蜷川幸雄。固定概念を打ち破る演出手法をとりながら、常に時代の中心にあり、演劇界の頂点に君臨し続けた。一方でひとつの場所に安住することを嫌い、古いものを壊し、新しい血を入れることに迷いがなかった。権力と孤独、王道と異端、中央と辺境―相反するものの間で格闘し続けた、その生涯を綴る。
目次
蜷川幸雄はバイクのヘルメットを隣席にどさりと置いた―『稽古場という名の劇場で上演される三人姉妹』‐一九八四年秋
キューポラの町に生まれて―『下谷万年町物語』‐一九三五年秋
美術への憧憬。開成中学・高校時代―『制服』‐一九四八年春
青俳養成所。俳優から演出家へ―『コースト・オブ・ユートピア』‐一九五五年春
現代人劇場とラディカリズム―『真情あふるる軽薄さ』‐一九六九年夏
敗れ去った者の情念的伴走者として―『ぼくらが非情の大河をくだる時』‐一九七二年秋
櫻社解散と参宮橋事件―『泣かないのか?泣かないのか一九七三年のために?』‐一九七四年夏
市川染五郎のロミオは疾走する―『ロミオとジュリエット』‐一九七四年春
唐十郎への恩義。三島由紀夫への反発―『唐版 滝の白糸』‐一九七五年冬
劇作家秋元松代最大のヒット作―『近松心中物語』‐一九七九年冬〔ほか〕
著者等紹介
長谷部浩[ハセベヒロシ]
1956年埼玉県生まれ。慶應義塾大学卒。演劇評論家。東京藝術大学美術学部教授(近現代演出史)。紀伊國屋演劇賞審査委員。現代演劇・歌舞伎を中心に評論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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