ジャック・ラカン不安〈上〉

個数:

ジャック・ラカン不安〈上〉

  • ウェブストアに4冊在庫がございます。(2025年06月16日 02時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000611862
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0011

出版社内容情報

セミネール開始から十年、情動の領域に踏み込んだラカンは、自と他、過剰と欠如、欲望とその対象をめぐるトポロジカルな関係性のうちに「不安」を位置づけながら、いよいよ「対象a」をめぐる本格的考察を展開する。中期ラカン思想の枢要をなす概念が相次いで開花する、ラカン思想の理解に不可欠な第十巻がついに邦訳。

内容説明

誰しもが遭遇する「不安」、それは人間存在に何を投げかけているのか―一〇年目のセミネールでラカンは、普遍的でありながら、しかし精神医学でも現象学でも十分に考察されてこなかったこの問いと正体する。フロイトはじめ過去の臨床家を悩ませてきた様々な症例の再解釈を通じて、主体と欠如、欲望とその原因をめぐるトポロジカルな迷宮の果てに、ついに「対象のa」をめぐる本格的考察を展開。ラカン思想全域の理解に不可欠な、熱気あふれるセミネール第一〇巻。

目次

不安の構造への導入(シニフィアンの網の中の不安;不安、欲望の記号;宇宙から「不気味なもの」へ;去勢不安の向こう側;騙すもの;騙さないもの)
対象の境位、再考(それをもたないではない;欲望の原因;行為への移行と「アクティング・アウト」―身を投げること、そして舞台に登ること;還元不能の欠如からシニフィアンへ;欲望に句読点を打つこと)

著者等紹介

小出浩之[コイデヒロユキ]
1943年生まれ。精神科医。現在、岐阜大学名誉教授

鈴木國文[スズキクニフミ]
1952年生まれ。精神科医。現在、医療法人生生会松蔭病院勤務。名古屋大学名誉教授

菅原誠一[スガワラセイイチ]
1970年生まれ。精神科医。現在、東尾張病院勤務

古橋忠晃[フルハシタダアキ]
1973年生まれ。精神科医。現在、名古屋大学学生相談総合センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

34

20
ナルシシックで鏡像的なリビドー備給がラカンの想像的なものの領野を構成しているのだとすると、その想像的捕縛のなかで捕縛されないままにとどまっているものが想像的ファルスである。それは鏡の亀裂に喩えられるが、その亀裂を捉えにやってくるのがシニフィアンであり、その想像的なものの亀裂においてこそ象徴的なものの領野が構成される。これがラカンの想像的去勢と象徴的去勢の関係図式だが、他方で、この二重の欠如の捕縛を逃れる、原初の自体愛的なリビドー備給の残滓が存在し、それがこのセミネールで対象aの概念として位置づけられる。2017/11/23

Z

8
が人間を不安から守るものであるという命題が提示される。ラカンは享楽という用語がある。享楽は現実原則を欠いた欲望のことで、精神分析ではエディプスコンプレックスが欲望を正常化するという理論構成だが、近親相姦願望があればそれが享楽にあたる。対象aは欲望の原因とも定義されるが、人間は欲望することにより、不調和な享楽を正常な欲望に置き換えるということが、先の命題の意味である。下巻では対象aに関する解説が行われる。口唇期では対象aは乳首である。対象aが他者に対する欲求として構成される。肛門期では対象aは便である。トイ2018/10/10

Z

7
ラカンはセミネールのほうが『エクリ』より優しいというけどどうかな?ラカンの主張は一つのセミネールで完結しないので、すべて翻訳されていないセミネール全巻読めるまだしも、読んでも消化不良感が残る。とにかくこの巻は不安について扱う。キーワードは対象a。精神分析では西田哲学っぽくいえば母子未分、子供が母と自他の境界を分離できない状態を想定する。例えば乳を飲ませる乳首も自己の内部と感じる。外密なる造語をラカンは作ったが、快楽を感じていたがやがて自己の外部に属すと認識するようになる部分対象のことを対象aと呼ぶ。対象a2018/10/10

mori-ful

0
とりあえず上巻まで。図式と用語が頭に入っていれば意外に読める。対象aについて。「不安は対象なしではない」「対象aのもっとも鮮やかな現れ、この対象aの介入の信号、それが不安です」「不安、それは切断そのものです(略)それが(略)予想外のもの、新しいもの、予感という言葉がよく表しているものを出現させるのです」「不安は疑いではありません。不安は疑いの原因です」2023/12/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11602833
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品