出版社内容情報
今なお譲れない一線(=思想)として「朝鮮籍」を生きる6人の壮絶な人生をインタビューとルポで克明に抉り出す。
内容説明
「朝鮮籍」とは何か、なぜそれにこだわってきたのか。6人の生き方とその思想―在日から照射する戦後70年史が浮かび上がる。渾身の人物ルポルタージュ!
目次
1 「国民国家」の捨て子―高史明
2 民族教育への尽きぬ思い―朴鐘鳴
3 最後の『ヂンダレ』残党―鄭仁
4 子どもたちに民族の心を―朴正恵
5 在日朝鮮人被爆者の解けぬ怒り―李実根
6 文学は政治を凌駕する―金石範
著者等紹介
中村一成[ナカムライルソン]
ジャーナリスト。1969年生まれ。毎日新聞記者を経てフリー。在日朝鮮人や移住労働者、難民を取り巻く問題や、死刑が主なテーマ。映画評も執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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Verte
5
38人間を善悪の物差しで処理するとき、自らを問わない思考は、近代以降、より強まっていると思う 25追い詰められると内部に敵を求めていく。時空を超えて続くセクトの宿痾である。 2017/05/27
門哉 彗遙
4
壮絶な人生を送ってこられた在日・朝鮮籍の6人の方の中村一成さんによる聞き取りである。語られている内容はとても重く、複雑に心にのしかかる。そして何もかもペンディングされたままなのだ。なにも終わってはいない。2022/05/07
ミネチュ
0
う~ん、ちょっとねぇ・・・ 理解できないというか、退屈と言うか・・・ 「朝鮮籍≠北朝鮮籍」であることは知っていたけど、結局、やっぱり朝鮮籍の人って北朝鮮派あるいは、かつて北朝鮮派だった人ってこと? 日本が戦後すぐに、在日朝鮮人から日本国籍を奪い外国人として、様々な権利を奪い取るというひどいことをしたことはよく知っているんですけど・・・・ う~ん・・・2018/05/24