内容説明
西はスペイン、エジプトからイラン、東南アジアを経て日本まで、“聖”“性”“生”“死”の諸相を訪ねる。旅人の眼に映ったものはなにか。儀礼、伝承、言語に、詩歌や映画、風俗なども織り込み、古代と現代、文献とフィールドとを自由に往還する。いくつもの旅の随想から浮かび上がる、人びとの祈りのかたち。
目次
1 沙漠に春を追いかけて(沙漠の旅;王に選ばれた場所―ペルシアの城邑へ(一)
訪ね来る霊魂―ペルシアの城邑へ(二)
聖別される世界―ペルシアの城邑へ(三)
十字形の王墓
ザグロスの旧石器人
詩歌の歌)
2 命をつなぐ旅 西へ東へ(恋の始まり;魚を食べる日;象の島へ;扶南幻想;タイの六芒星;夜神楽のあとに)
3 森の彼方へ(夏至の夜;竜蛇の花嫁;獣たちの弔い;ふたたび春を待つ)
著者等紹介
奥西峻介[オクニシシュンスケ]
1946年生まれ。京都大学大学院博士課程中退。大阪大学名誉教授。専門:比較民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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