私の「戦後70年談話」

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784000610513
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

内容説明

戦後70年の日本の歩みをどのように総括し、これからの日本社会をどのように展望するか。戦前・戦中・戦後を生きぬき、各界で活躍を続ける41人が、次の世代へ贈る貴重なメッセージ。

目次

1(満州でソ連軍の侵攻をうけて 宝田明;七〇年前の子供は今思う 中川李枝子 ほか)
2(戦争ほど命が軽くなることはない 香川京子;卑怯であることを恥じない時代だからこそ 金子兜太 ほか)
3(戦争が終わり、前座修業が終わった 三遊亭金馬;英語の楽しさを学んだ中学時代 神宮輝夫 ほか)
4(憲法九条を変えてはならない 高畑勲;反省だけならサルでもできる 丹羽宇一郎 ほか)
5(戦後日本を生きて 五木寛之;「戦わない民主主義」の転換? 長尾龍一 ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ころりんぱ

43
戦争を知っている著名人たちの戦後70年談話。たくさんのひとが思い思いの文章を寄せている。戦争を肯定してる人はひとりもいなかった。戦後70年、戦争で一人も亡くなってない、殺してないという事のすごさを考えた。飢餓を危ぶむ野坂さんの文章は毛色が違ってドキッとした。身近に戦争体験者が減って、戦争の話が聞けなくなってきている今、読んでみたほうがいいんじゃない?と思う。70年の節目の年、日本は次の一歩をどこに踏み出すのか、しっかり見届けないと。個人が何を思おうが、首相談話は日本の言葉になっているんだなと思う。2015/08/13

かおりんご

30
安倍さんが出した『戦後70年談話』に対するエッセイ集。戦争体験者の著名人の思いがつまっています。五木さんの話が読みたくて借りたのだけれど、やはりディープな部分は語られず。語りたくないくらい引き上げの際は色々とあったのでしょう。かなり左寄りの話ですが、どう考えても戦争はよくないので、戦争をせずに済む方法を模索していかねばならないと思いました。2018/12/23

壱萬弐仟縁

26
宝田明氏は、戦争を防ぎ、起こさないことは始める以上にエネルギーと努力が必要(7頁)。ちばてつや氏は、戦争を起こすのも、起きないよう努力するのも人間(15頁)。のっぽさんは、1934年生れとはつゆ知らず(21頁)。のっぽさんの肉声を聞いてみたい。海部俊樹氏は、教師には間違いだと言い切れる戦争について、生徒にきちんと教えてほしい(25頁)と注文をつける。山田太一氏は、戦争は始まると、心が痛まない敵をつくり、殺されるから憎しみがこみ上げて殺し殺される(38頁)。2015/11/24

かもめ通信

24
「今だからこそ、黙ってはいられない」と重い口を開いた人もあれば、「このままでは死んでも死にきれない」と声を大にする人もあり。各界の著名人41人が語る、あの人この人の戦争体験、あの人この人の平和への熱い想い。一気に読む必要もないし、誰の話から読んでもいいが、外出時には不意を突いて流れ出る涙に注意が必要だ。私なら親の世代、若い人なら祖父母の話に耳を傾ける、そんなつもりで読んでみては。2015/07/31

浅香山三郎

14
2015年刊。「戦後70年談話」として、その出発点であつた日本の戦争といふ体験を語る人、2015年といふ現在についての自らの認識や危機感を語る人など、41篇の切り口は様々。戦争をしてはいけない、憲法9条をまもれ、といふ声に加ヘ、東日本大震災の原発事故に戦後日本の変らぬ体質を見出す人が多いのも、興味深い。2011年を経験したのちの私たちの語りつぐべき教訓である。2020/08/14

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