日本の針路―ヒントは交隣外交の歴史にあり

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000610155
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0031

内容説明

「ミスター外交」こと立命館大学教授で元外務省外務事務次官が、二〇一五年、日本にとって節目の年に現状を憂慮し、古代日本の東アジアにおける交隣外交にヒントを得て、これからの日本の進むべき道を直言する。自ら関わった日米経済摩擦、河野談話・村山談話、日韓漁業協定、日中資源交渉、日朝協議などを証言として織り込みながら、紛糾する歴史問題に一石を投じる警世の書。

目次

二〇一五年 日本の岐路
第1章 古代―外交のかがやき(古代の日朝関係;古代の日中関係―統一国家出現;中世東アジアの中の日本)
第2章 近代―外交のつまづきと再生(「鎖国」から開国へ;東アジアへの進出―日清・日露戦争;植民地支配―韓国併合;中国侵略―対華二一カ条要求・満州事変・日中戦争;太平洋戦争―戦争責任・戦後責任をめぐって;戦後の時代―日米安保・日韓条約・沖縄返還・日中国交正常化;冷戦後の時代―アジアの諸課題)
第3章 グローバル時代へ―古代の交隣外交に学ぶ(大国中国とどう向き合うか―東シナ海問題を中心に;韓国・北朝鮮とどう向き合うか―慰安婦・強制連行・核問題;ロシアとどう向き合うか)
新たな国際国家日本へ

著者等紹介

薮中三十二[ヤブナカミトジ]
1948年大阪府生まれ。大阪大学法学部中退。外務省入省。73年コーネル大学卒業、在韓国日本大使館二等書記官、在インドネシア日本大使館一等書記官、在米日本大使館一等書記官、経済局国際機関第二課長、北米局第二課長(日米構造協議担当)、国際戦略問題研究所主任研究員(在英国)、ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使、大臣官房総務課長、大臣官房審議官、在シカゴ日本国総領事、アジア大洋州局長(六カ国協議日本代表)、外務審議官(経済・政治担当)、外務事務次官を経て、現在、外務省顧問、野村総研顧問、立命館大学総長特別招聘教授、大阪大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

24
欽明王朝最大の出来事は仏教伝来(18頁)。秦河勝は能楽の始祖としても位置付けられる。世阿弥は秦氏を名乗り、大和申楽は河勝より直に伝わる(25頁~)。阿倍仲麻呂は見事に科挙に合格。日本から来た若者が合格し、エリート官僚として唐の政府で活躍するのだからすさまじい(43頁)。佐藤栄作の名言:沖縄の祖国復帰が実現しない限り、わが国の戦後は終わらない(137頁)。北朝鮮の核とミサイル:核開発で現実的脅威を受けているのは日本(204頁)。2015/06/24

J.H

0
日本の外交史と、国際外交の基本を押さえた上での提言のため分かりやすく納得できる内容。韓国人の愛国心の強さを汲み取った外交の必要性。村山談話と河野談話、日韓基本条約の価値。2017/06/25

ima176

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日本を取り巻く歴史がわかりやすく解説されている。こうした歴史の勉強だったら楽しかっただろうな。 2022/09/06

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