出版社内容情報
広く理工学への応用をめざす人のために、群論を初歩から解説する。予備知識は線形代数の初歩程度。前半では視覚的に理解しやすい形で有限群を扱い、後半では連続群、リー代数を扱う。演習問題も物理学で使われる実例から多く選び、有用性が実感できるよう配慮した。表現論とその応用を重視した記述で学ぶ、使える群論。
内容説明
広く理工学への応用をめざす人のために、群論を初歩から解説する。予備知識は線形代数の初歩程度。前半では視覚的に理解しやすい形で有限群を扱い、後半では連続群、リー代数を扱う。演習問題も物理学で使われる実例から多く選び、有用性が実感できるよう配慮した。表現論とその応用を重視した記述で学ぶ、使える群論。
目次
群
対称群
ベクトル空間
有限群の表現
有限群の応用
連続群とリー代数
回転群
単純群リー代数とその表現
SU(3)
単純群リー代数の分類〔ほか〕
著者等紹介
吉川圭二[キッカワケイジ]
1935年島根県に生まれる。1959年東京都立大学理学部物理学科卒業。1964年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。ニューヨーク市立大学准教授、大阪大学助教授、広島大学教授、大阪大学教授、神奈川大学教授を務める。2013年没。専攻、素粒子論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruki
7
群と表現(行列)の関係を初歩から順に構成。定義、組みかえ定理、共役類、置換群、既約表現、シューアの補題、表現/指標の直交性定理、直積表現、クレブシュ=ゴルダン係数、リー代数とリー群、無限小変換、交換関係、構造定数、単純群、カルタン計量/部分代数、随伴表現、ウェイト図、ルート図、ワイル鏡映、ディンキン図/指数、ヤング図、分類定理、等の基本を把握し、有限群C_3Vやリー群SO(3),SU(3)を例に既約表現の構成をどう導くか解説。単純リー群の既約表現は最高ウェイトのディンキン指数で一意に決まる、が骨子の模様。2024/04/14