出版社内容情報
線形方程式の解がもつ固有振動数と、非線形項がもつ固有振動数が、非線形問題の解の漸近的振る舞いに与える影響を、修正KdV方程式、非線形シュレディンガー方程式、非線形クライン–ゴードン方程式を例に考える。
内容説明
自然現象を記述する方程式として広く用いられる種々の非線形分散型波動方程式について、解の存在や保存則はよく知られているが、解の時間無限大での振る舞いはあまり知られていない。線形方程式の解がもつ固有振動数と、非線形項がもつ固有振動数が、非線形問題の解の漸近的振る舞いに与える影響を、修正コルトヴェーグ‐ド・フリース(KdV)方程式、非線形シュレディンガー方程式、非線形クライン‐ゴルドン方程式を例に考える。
目次
第1部 最終値問題(準備;Schr¨odinger型方程式;Airy型方程式;Klein‐Gordon方程式;非線形Schr¨odinger型方程式 ほか)
第2部 初期値問題(共鳴型非線形Schr¨odinger方程式;微分共鳴型非線形Schr¨odinger方程式;2次の非線形項を持つ非線形Schr¨odinger方程式;臨界冪以上の非線形項を持つKorteweg‐de Vries型方程式;修正Korteweg‐de Vries方程式 ほか)
著者等紹介
林仲夫[ハヤシナカオ]
1954年生まれ。1986年早稲田大学理工学研究科数学専攻博士課程退学。1987年理学博士(早稲田大学)。現在、大阪大学大学院理学研究科数学専攻教授。専攻は偏微分方程式論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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